Linodeが新たに月額5ドルのインスタンスでDigitalOceanに挑戦

shutterstock_141093727

2003年に生まれたLinodeは仮想プライベートサーバー(virtual private server, VPS)のホストプロバイダとして古顔だが、最近ではDigitalOceanやVultrなどの新顔たちにマインドシェアを食われている。しかし、盛り返す意欲は十分にあるようだ。

同社は今日(米国時間2/14)、新たに月額5ドルのプランを発表したが、それはDigitalOceanAWS Lightsailの5ドルプランに比べるとメモリが倍の1GBある。しかしまた同時にLinodeは、高性能化のためにはストレージやCPUパワーよりもメモリが重要、というアプリケーションのためにハイメモリインスタンスをいくつか発表した。

今日の発表はバレンタインデーのお祝いでもあるが、同じ日の朝DigitalOceanはロードバランサーをローンチしたから、対抗の意味もあろう。ロードバランサー機能はLinodeにすでにあるが、何もしないバレンタインデーであることは許されない。

pricing-1g-2

通常のインスタンスでもLinodeは、DigitalOceanの倍のメモリを提供している。そのほかの機能は似たりよったりだ。今日発表したハイメモリプランでは、RAMの料金がDigitalOceanの半額になる。ただしCPUのコア数は少ない。

Linodeでは、インスタンスのサイズのアップ/ダウンが容易にできるから、メモリ1GBと単一CPUで十分なアプリケーションにハイエンドなインスタンスを使っているなら、これを機に節約ができるだろう。その新しいローエンドのインスタンスは、いくつかのホビー・プロジェクトや、大きなアプリケーションの小さい特殊な機能部品を動かすには、十分なパワーがあるはずだ。

Linodeはまだ専用のストレージサービスを提供していないが、DigitalOceanは昨年から提供している。Linodeは、ロードマップには載っている、と言っているから、来月あたりベータでローンチするかもしれない。RESTful APIのサポートやダッシュボードに関しても、同じことが言える。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。