配車サービスは便利な移動手段として、アメリカを含む多くの国では、もはや市民の生活の一部となっている。だが、3月には手配したUberと勘違いし他の車に乗車した女子大生が誘拐され殺害される事件が起きるなどし、安全面での懸念は残る。ドライバーによる乗客への性的暴行や、乗客によるドライバーへの攻撃などに関する報道も多い。
そのような中、配車サービス大手のLyftは米国時間5月21日、乗客向けLyftアプリ内に911通報する機能が追加されると発表した。乗客はこの機能を数週間以内に使用することができるようになる。ドライバー用の緊急通報ボタンは既に導入済みだ。なお、競合のUberは2018年より同様の機能をドライバーおよび乗客に提供している。
Lyftは同日、緊急通報ボタン以外にも、乗客が車両のナンバープレートを確認しやすくするため、アプリのデザインを更新すると併せて発表している。従来よりもナンバープレートが大きく表示され、下にはナンバープレートの確認を促す警告文が現れるようになる。
Lyftはドライバーへの継続的なバックグラウンドチェックを実施するなどし、安全面を強化すると4月に発表していた。だが、これに関しても、2018年より同様の取り組みを実施しているUberに先を越されている。