Lyftの車に乗り込むたびに、おそらく一度ならずドライバーからどんな音楽を聴きたいか尋ねられたことがあるだろう。あなたも私たち多くがそうするように、特に好みはないと答える傾向があるかもしれない。実のところ好みはあるのだが、いちいち考えたくないとか、あなたのSoundCloundの分かりにくいトラックをドライバーと分かち合う気になれないというのが理由だ。もっと別の方法があれば・・・。
最近Lyftが承認を得た特許によれば、Lyft はドライバーと乗客が乗車中の音楽をスムースに選べる仕掛けを考えているのかもしれない。2014年に出願されたその特許はLyftがドライバー・ジュークボックスを実現するための複数の方法について述べている。この件に詳しい情報提供者によれば、その特許は社内のハッカソンの結果から出願されたものだが、現在は特に何らかの作業が進行しているわけではないということだ。
しかしLyftとはお互いのサービスを真似しあうライバルであるUberは、つい先月ドライバーに流す曲を選択させるアプリケーションに関してPandoraと提携を交わしたばかりである。Uberはまた、乗車中に聴く音楽を乗客に選ばせるためSpotifyとも提携を行った。
Lyftは音楽提携の分野ではまだ何もしていないので、私たちはドライバー・ジュークボックスのようなアプリケーションの登場を心待ちにしている。
特許には、乗車時に乗客が音楽を選ぶシステムやドライバーと乗客の両方が音楽を選ぶシステムなどバリエーションがある。特許にはまた、RdioやSpotifyのようなサービスにまたがる様々な機能についての概要に触れ、ドライバーと乗客の共通の好みに合わせて、そうしたサービスからトラックを選択するオプションについても書かれている。
Lyftの広報担当者はTechCrunchに対して「私たちは様々なアイデアに対する特許を持っています。 それらのアイデアのいくつかは洗練されて実際のプロダクトやサービスに姿を変えますが、いくつかは使われません」と語った。「必ずしも当社の特許が将来の製品と直結するとは限りません」。
Lyft が開発を進めると決めれば、ドライバー・ジュークボックスがどのようなものになるかが明らかになるだろう。
[原文へ]
(翻訳:Sako Hiroshi)