Mediumはパートナープログラムに関して大きな変更点を発表した。パートナープログラムとは、サブスクリプションの費用を支払うと限定コンテンツにアクセスでき、ライターに売上が分配されるプログラムだ。
最大の変更点は、今後ライターは拍手ではなく「主に」読まれた時間に基づいて支払いを受けるということだ。MediumのEmma Smith(エマ・スミス)氏は投稿の中で、読まれた時間は「質と読者からの反響を測る、より正確な指標である」と説明している。つまり「 を忘れずにクリックした人たちだけではなく」読者全員の関心と行動が反映されるということだ。
スミス氏の投稿によれば、Mediumはこれまでに3万人のライターに対して合計600万ドル(約6億5000万円)以上を支払ったという。
2017年にパートナープログラムが開始された直後、CEOのEv Williams(エヴァン・ウィリアムズ)氏は筆者に対し、拍手(読者がストーリーを気に入ったことを簡単に表明する方法)と読まれた時間を統合した発展的な方式だと説明していたが、今は読まれた時間が重要な指標だと判断したようだ。
スミス氏は「読まれた時間は、読者がMediumから得る重要な価値を表すと考えている。価値を完璧に測定するものではないかもしれないが、指標として有力と判断した」と書いている。
具体的には、Mediumはアクティブに読まれた時間に基づいて支払い金額を決めるため、誰かがウインドウを開きっぱなしにして数分間離れていたらカウントされないとスミス氏は述べている。
スミス氏は、読まれた時間を2種類の方法で見ているとも説明している。「メンバーがそのストーリーを読むのに何分かけたか」(これにはそのストーリーを見つけ、30日以内に購読した読者も含まれる)は直接的な指標だが、そのほかにメンバーがそのライターのストーリーを読むのに費やす合計時間の割合も測定しているという。後者は「独自のトピックについて書き、熱心なユーザーとつながっているライターを支援する」ためのものだという。
分配金の計算方法の変更に加え、Mediumは計算の頻度も毎週から毎日に変更する。Mediumがライターと共有する読者データには「収入に関する新しい指標」が含まれる。
このように変更されるが、拍手はなくならず、引き続き重要なものであるとスミス氏は言う。「拍手は読者が気に入ったストーリーを応援する優れた方法だ。読者が拍手を送れば、ストーリーがより多くの人々に広まる。そして多くの人がストーリーを読み、多くの収入を得られる」。
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(翻訳:Kaori Koyama)