Microsoft(マイクロソフト)は米国時間8月28日、スイスにおけるクラウドリージョンのローンチを発表した。同社は2018年に、チューリッヒとジュネーブに近いスイスの2つの地域に「Switzerland North and West」を開設する計画を初めて発表した。今年に入ってMicrosoftは、これらの地域、特にデータ常駐の規制に対処する必要がある業界の企業から、多くの関心が寄せられていると表明している。
新しいリージョンでは、コアとなるクラウドコンピューティングサービスのAzureのほか、Office365 、Dynamics 365、Power Platformがサポートされる。今回のローンチにより、Microsoftはクラウドサービスを世界56地域で提供することになり、これは同社のAzure戦略の大部分を占めている。
「スイスの新しいリージョンなど、特定の地域で提供されるMicrosoftのクラウドサービスは、スケーラブルで利用しやすく、耐障害性に優れたクラウドサービスを提供すると同時に、企業や組織がデータ常駐、セキュリティ、およびコンプライアンスのニーズを満たすのを支援する」と、MicrosoftのAzure Global担当コーポレートバイスプレジデントであるTom Keane(トム・キーン)氏は、今日の発表で述べている。「我々は、業界で最も広範なコンプライアンス認定・証明書を提供することにより、世界中の顧客が広範なセキュリティプライバシー要件に対応できるよう、データ保護に関する高度な専門知識を備えている」。
現在の顧客にはUBS Group、Swiss Re Group、Swisscom、BKW、City of Zug、die Mobiliar、Exploris Health、Skyguideなどの企業が含まれている。
一方、AWSは現在スイスではサービスを提供していないが、Google Cloudはチューリッヒ近郊に3つのアベイラビリティゾーンによるリージョンを運営している。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)