MicrosoftはAzureの最初期からエンタープライズ向けのハイブリッド・クラウドに力を入れてきた。これは企業がクラウド・サービスを利用しながら並行して自社のデータセンターでもソフトウェアを動かす環境を指す。Microsoftがマーケティングを行っている企業の80%は現在でもクラウド移行にあたってハイブリッド・アプローチを希望しているという。そこで今日(米国時間4/12)、Microsoftは企業がクラウドに移行することを助ける各種のツールを発表した。
こうしたツールの中でももっとも重要なのは、Cloud Migration Assessment〔クラウド移行アセスメント〕だ。Microsoftは企業の既存のITインフラをスキャンし、各種サービスをAzureへ移行するコスト(およびクラウド化によって削減できるコスト)を見積もりしてくれる。
Azureのハイブリッド・サービスを利用するユーザーはまたWindows Serverのライセンス料金の割引を受けることができる。Azure Hybrid Use Benefit ではWindows Serverが最大40%割引となるのでユーザーとしてミッションの一部をAzureクラウドに移行することが非常に魅力的となる。
またAzure Site Recoveryツールもアップデートを受けた。このサービスはエンタープライズの事故復旧を助けるものだが、同時に既存のバーチャル・マシンをAzureに移行するツールとしても利用できる。利用者にはMarquette UniversityやUnited Airlines (UAがアプリケーションを自社サーバーから無理やりAzure移そうしているのかどうかは不明だが)のような大きな組織が含まれる。今日のアップデートでAzure Hybrid Use Benefitがスタートしたが、同時に発表されたバーチャル・マシンをAzureに移行することを助ける各種の機能が利用可能になるのは数週間後の予定。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)