マルチプラットフォーム開発を支援する会社、Appceleratorが今日(米国時間9/26)四半期調査レポートを公開した。このレポートは様々なプラットフォームに対する市場の関心度を知り、トレンドの変化を探るのに役立つ。
第3四半期レポートには、Microsoftの苦しい市場ポジションが詳しく説明されている。回答者(デベロッパー、CIO等)の中で、Microsoftのスマートフォンおよびタブレット用にアプリを開発することに「非常に興味がある」と答えた人の割合は少なかった。25%がMicrosoftのタブレットのために開発することに興味があると答え、同スマートフォンに関しては26%だった。
CiteWorldによると、これらの数字は年初と比べて数ポイント下がっている。新しいプラットフォームが成熟してきたにもかかわらず、Microsoftは、Windows Phoneやタブレットに対するデベロッパーの興味を引くことができていない。
Microsoftが失った「非常に興味がある」のパーセンテージ(スマートフォンで3ポイント、タブレットで5ポイント)は、致命的ではないが正しい方向ではない。Microsoftはデベロッパープラットフォームを作ることにかけて長い歴史をもっている。そして今、Windows StoreやWindows Phone Storeを成功させるために全力を注いでいる。
ある意味で、彼らに選択肢はない。モバイル市場から徹退することはできないし、この分野で戦うためにはデベロッパーサポートが必須だ。
Microsoftにはしかし、隠し玉がある。The VergeのTom Warrenが
今日書いた記事によると、Microsoftは、WindowsとWindows Phoneのアプリストアを統合しようとしている。これは驚きではないが ― プラットフォーム自体の統合ならともかく ― 結構なことではある。別々よりも全体の方が大きい。統合されればデベロッパーにも働きかけやすくなる。
Microsoftの現CEO、Steve Ballmerは最近、この会社はモバイルデバイスの「シェアがほぼゼロ」であると発言した。Microsoftが消費者の世界で何らかの重要性を維持するためには、これを変える必要がある。また、Microsoftが他の市場セクターで生き残るためにもそのDNAは重要である、ということが過小評価されているのではないかと私は思っている。
他のデータをいくつか。回答者の6%がBlackBerryタブレット用の開発に「非常に興味がある」と答えた。iPhoneについてそう答えたのは80%で、Microsoftは両者の中間にいる。
トップ画像提供:Microsoft Sweden
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(翻訳:Nob Takahashi)