【抄訳】
Microsoftが今日(米国時間10/26)、2018会計年度第一四半期(2017/7-9)の決算報告を発表した(おかしな会計年度だが、これがMicrosoft流!)。ウォール街の俊英アナリストたちはその売上を約235億600万ドル、EPSを72セントと予想していたが、実際の数字は売上が245億ドル、調整後のEPSが84セントとなり、前年同期の223億3000万ドル、76セントを上回った。
今日はこの決算報告が出る前からMicrosoftの株価は記録的な高値となり、時間外取引でも2%上がった。
[黒丸=売上, 青丸=純利益, 赤丸=営業利益]
前の四半期と同様、多くの評論家たちが注目するのはMicrosoftのクラウド事業の業績だ。今回の決算報告ではそれ(Intelligent Cloud部門)は69億ドルの売上を計上した(サーバープロダクトとクラウドサービスの両方を含む)。
これにはAzureクラウドプラットホームも含まれているが、残念ながら決算報告にAzure単独の数字はない。Azureの売上増加率は挙げられており、それはFY2017Q4で97%、今四半期で90%とされている。いずれにしても、クラウドコンピューティングはこのところ、同社にとっても悪いビジネスではない。
しかしMicrosoftは前から、同社のクラウドサービスの年商を2018会計年度には200億ドル、と期待していた。そして今年〔2017会計年度〕のMicrosoftの商用クラウドの年商は204億ドルだった。それは予想外の好結果だから、今日の決算報告でも話題が集中しそうだ。〔単純計算で69×4は276億ドルとなる。〕
【中略】
Microsoftは、クラウド以外でも堅調だ。Productivity and Business Processesカテゴリー(Office, Dynamics, LinkedIn, ほか)は、売上が82億ドルで、28%増加した。
LinkedInは、セッション数は前四半期より20%増えたが、売上は11億ドルで横ばいだった。
またMore Personal Computing部門は、94億ドルの売上を記録した。
この部門で、とくにSurface系列はこのところ新製品待ちで売上が低迷していたが、今期は、このところの新製品ラッシュに押されて売上は12%増加した。これでもしも横ばいや減少だったら、悲劇だ。
Windows OEMは売上が4%増、検索広告は15%増、しかしゲームは1%しか伸びなかった。しかしそれでも、Xboxのソフトウェアとサービスは売上が21%増加した。