Microsoftが同社製のデバイスSurface Hubの予約販売を7月1日から世界の24の市場で開始する。発売は9月の予定だ。大きい方、84インチのは19999ドル、小さい55インチの(下図)は6999ドルとお安い。
Surface Hubは大型のタッチスクリーンで、Microsoftが買収したPerceptive Pixel(PPI)の技術で作られている。その主要な話題は、Windows 10であること、小さな軍隊がそこで完全に溺れてしまいそうなタッチスクリーン、そして今日確定した発売日だ。コンピュータを内蔵しているから、電源を入れればすぐに使える。会議室の備品を想定していて、ビデオ通話(Skyepe?)とノート取り(というかホワイトボード)とコラボレーションと、そしてもちろん、そのほかのアプリケーションの集合体だ。
Microsoftはそのうち、Surface HubはWindowsなので、あれやこれやのアドバンテージがある、と言い出すと思うが、要するにWindowsは画面が大きい方が良い。そしてSurface Hubの画面は、ものすごーくでかい。だからWindows 8でもかまわなかったと思うが、Surface HubというセクシーなハードウェアにはWin 8よりも優れているWin 10がお似合いだろう。
Surface Hubを作るためにMicrosoftは、オレゴン州に工場を建てた。以前は、PPIのディスプレイの量産を示唆したこともある。そしてやはり、それは真実だったが、単なるディスプレイにはならなかった。
残念なことに、Surface Hubを以前のように’ばかでかいタッチスクリーン”は呼べないが、ニックネームはあった方がよいので、ぼくは’壁かけコンピュータ(wall-computer)’と呼ぶことに決めた。’どでかい壁かけコンピュータ(massive-wall-computer)’も考えたが、ちょっと長すぎる。
Surface Hubが出たことによって、社内の序列が変わるだろう。かつてPPIのディスプレイは、社内に一人だけとても重要な社員がいることのサインだ、と見なされた。Surface Hubsは、どの社員でもなくそれ自身が重要と見なされそうだ。
Microsoftは、Surface Hubの需要に即応できるだろうか? 大型バージョンを50000台売れば、売上は10億になる。ハードウェアの製造ラインが同社のKPIに貢献するとしたら、それはどのあたりの売上台数だろうか?