Microsoftは、あのばかでかいタッチスクリーンを量産するつもりだ

あのでかでかテーブルをご記憶かな? しかしMicrosoftは、巨大タッチスクリーンを作ることにかけて、あれでは不満だったらしい。同社のStephen Elopが今週発表したところによると、MicrosoftはあのPerceptive Pixel(PPI)*ディスプレイを“量産”するつもりなのだ。タッチで操作する、最大82インチのディスプレイを。〔*: Perceptive Pixel, 知覚する画素〕

ZDNetのMary Jo FoleyがElopの言葉を記事にしたが、Microsoftは本誌TechCrunchに対して、その内容を確認した。

MicrosoftがPerceptive Pixelを買収したのは、2012年だ。ソフトウェア企業が巨大タッチスクリーンのメーカーにもなったわけだが、それはタッチ型Windows、Windows 8を売るための布石だった。でもそのスクリーンは、商業的には不調で、ぼくの見るところ、Microsoftのステータスシンボルで終わってしまったようだ。たしかに、どこの会社でも大学でも、あまり見かけたことはないもんね。

しかしその後Nokiaのハードウェア部門を買収したMicrosoftは、ポケットサイズのタッチスクリーンも売るようになった。そしてSurfaceタブレットでは、バックパックサイズのタッチスクリーンだ。あらゆるサイズのタッチスクリーンを売れると気づいたMicrosoftは、今度は大きな壁掛けサイズのPPIディスプレイを量産して売ることにしたらしい。

Elopは価格の話をしていないが、ぼくが2013年にMicrosoftで取材したときには、55インチサイズで7000ドル、という話が出た。彼らは、コストダウン努力に邁進しているから、値下げは早い、とも言った。

値段はともかくとして、この調子では、家庭のリビングの壁に大きなタッチスクリーンがかけられる時代が、意外と早く来るのかもしれない。

ぼくの個人的体験でも、Windows 8はPPIで操作するのがいちばん楽しい。このオペレーティングシステムは本質的に、画面が大きいことを要求しているようだ。

ただしWindows 9は、それとは違うようだけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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