Mistyがプログラム可能な教育用ロボを支援者に出荷開始

CESで教育用ロボットを開発するSphero(スフィロ)のスピンオフとなるMisty(ミスティ)を見た時には、プログラム可能なロボットことMisty IIが4月に発売される予定だった。このスタートアップは米国時間9月4日の朝、数週間のうちに500人ほどのクラウドファンディング支援者に、ロボットを出荷すると発表した。数カ月遅れているが、ロボットのスタートアップにはよくあることだ。

以前の記事でも書いたように、この会社の野心的な計画にはかなり長い道のりがある。彼らは昨年、モジュール式のハンドメイドのMisty Iからスタートした。Misty IIもプロダクトというよりはプラットフォームで、開発者にさまざまなロボットタスクを創作する場所を提供することを目的としている。

2つの初期モデルがすでに少数の開発者に配布されており、彼らは土地の調査、環境モニタリング、老人介護、自閉症の治療など、この優秀な小さなロボットにさまざまな機能を持たせはじめている。さらに、ロボットに搭載されているさまざまな技術(移動や顔認識、プログラム可能なパーソナリティなど)を活用することで、さまざまな用途が期待できる。

「Misty IIをクラウドファンディングの支援者に提供することは、Mistyを今年中に市場投入するための準備という点で、会社にとっては大きなマイルストーンだ」と、創設者のIan Bernstein(イワン・バーンスタイン)氏は述べている。「我々の支援者は、パーソナルロボットが我々の生活の中で現実のものになるというビジョンに投資している。我々は何百人もの開発者がMistyに命を吹き込む様子に、とても興奮している」。

500人の開発者は最初の一歩だが、この製品に関心があることは確かだ。同社は今後も2399ドル(約26万円)でロボットの予約注文を受け付けており、年内には本格的な市場投入を予定している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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