Motorolaが完全にMade in Americaのスマートフォンを発売, でもアメリカで作ったというだけでは…

アメリカ人の一人として、独立記念日おめでとう!と言いたい。湖の花火大会を見ながらお肉(四つ足)のバーベキューを食べる日だ。でも今年は、善良なるアメリカ企業、MotorolaとGoogleが作った携帯電話を買う日でもある。

MotorolaはThe New York TimesとUSA TodayとWall Street JournalとWashington Postの7月3日号に、見開き全ページ広告を出している。それはしかも、完全純粋にアメリカ的なスマートフォン、Motorola Xの発売予告広告だ。

その広告ははっきりと述べている。これはアメリカの企業が作ったアメリカの携帯電話だ。何と言ってもMotorolaは、カントリーミュージックやタイプ2糖尿病と同じく、れっきとしたアメリカ製だ。

昔々Motorolaは、アメリカの創意と繁栄の象徴だった。イリノイ州で1928年に創業された同社は、数十年にわたって世界のモバイル技術の最先端にいた*。カーオーディオも、Motorolaが始めた。Motorolaは1969年に月へ行った。Motorolaは、携帯電話を作った。〔*: mobile, 移動技術の意味, 自動車関連なども含まれる。宇宙ロケットも。〕

それから、Motorola RAZRがやってきた。クラムシェル型携帯で、歴史上もっとも多く売れた折りたたみ携帯だが、それがMotorolaの終わりの始まりになった。今のMotorolaは、昔のMotorolaの痕跡であり、二つの実体が残っている。一つはGoogleの中にあり、あと一つは通信プロバイダだ。

今度出るスマートフォンMotorola Xについては、あまり多くのことが知られていない。リーク写真が数枚あるが、それらを見るかぎり、平凡なスマートフォンであり、ほどほどのスペックだ。SamsungやAppleを超えている部分は、なさそう。でも、GoogleがMotorolaの消費者部門をすべてかっさらって丸一年だから、その間、なにか美味しい料理をぐつぐつと煮ていたのかもしれない。

それに、ぼく自身も、アメリカ中部のさびれた工業都市の出身だから、製造業がアメリカに戻ってきた姿を見るのはすばらしいことだ。

Dellはテキサスを完全には去らなかったし、Lenovo(元IBM PC)は最近ノースカロライナに工場を建てた。製造を海外で行う流行に完全に乗ってしまったAppleは、閉鎖したアメリカの工場を再稼働させつつある。でも、消費者電子製品のメーカーに望みたいのは、平凡な製品を作ってそれにMade In Americaのステッカーを貼り、アメリカ製ですよと消費者を釣るようなことは、絶対にやめてほしい。アメリカ人とアメリカ企業は、世界最高の製品を作れるのだから、その水準に達していない製品は、やめてほしい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))