Mozillaは、FirefoxのTest Pilotプログラムを復活させる。Test Pilotの背景にある考えは、ユーザー ― およびMozillaのエンジニアたち ― がブラウザーの実験的機能を、ブラウザーに組み込まれるずっと前にテストできるようにすることだ。
Test Pilotの最初のバージョンが公開されたのは、はるか昔の2009年だが、これはユーザーが同社のブラウザーをどう操作するかを研究することが主な目的で、新機能のテストではなかった。
数年前とは大きく異なる競合環境にいるMozillaは、同社が「ラフなコンセプト」と呼んでいるものをテストするために、Test Pilotを再スタートさせた。
Test Pilotを使って、Mozillaはプロトタイピングとユーザー調査を組み合わせることによって、そのコンセプトをすばやく評価しようとしている ― それがGoogle ChromeやMicrosoftのEdgeブラウザーとの競争力を高めることを、同社が期待していることは間違いない。
プログラムは3つの実験から成る。ウィンドウのトップではなくブラウザーのサイドに置かれたタブ、閲覧履歴のタイムラインと最近ブックマークしたサイトが見られるアクティビティーストリーム、および、改良されたAwesome Bar(Firefox版のユニバーサル検索/URLバー)だ。
例えば、タブをサイドに置く方式は既にサードパーティー製プラグインが実現しているが、どのように使われているかのデータはMozillaに入ってこない。
チームは、Test Pilotの実験を増やす準備も既に進めている。
Mozillaは、Test Pilotのモルモットたちは、「意識的にFirefoxを使うことを選んだ」ユーザーであり、新しいものを試すことを恐れず、ユニークなコミュニティーの一員になりたがっていると考えている。
数百万人のユーザーを持つブラウザーデベロッパーにとって、実験的機能を試すことは ― 先行リリースチャンネルを使っても ― 困難である。このプロジェクトによってMozillaは、ユーザーを苦しめることなく新しいものを試すことが可能になり、ハードコアなファンは、新機能の開発に意見を言う機会を与えられることになる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)