Mozillaのデスクトップ向けeメールクライアントThunderbirdは、同団体のFirefoxブラウザーほどの人気はないが、それでも、Web上のメールサービス全盛の今なお、そのユーザーコミュニティはかなり大きい。そしてそれらのユーザーたちは2009年に、もっと速くて美しいアプリケーションを手にすることになる、とThunderbirdのコミュニティマネージャーRyan Sipesが今日(米国時間1/2)発表した。
ほんの数年前までは、MozillaとThunderbirdの関係はぎくしゃくしていた。2015年にMozillaは、Thunderbirdの技術的インフラストラクチャをFirebirdのそれと切り離して、Thunderbirdの移籍先を探した。しかし結局MozillaはThunderbirdを抱え続けることになり、他社に手渡すことをやめて、サポートを続けることにした。これによりThunderbirdには、待ちに待たれた安定性が与えられることになり、Sipesの今日の発表にもあるように、今では8名の正規スタッフがこのプロジェクトを担当している。近く6名増員する計画もある。
2019年には、このアプリケーションをより高速化し、パフォーマンスの問題を解決する、とその専任チームが約束している。とくに、クライアントのコードの一部をマルチプロセス方式に書き換えて、現代的なプロセッサーを有効利用できるようにする。実はFirefoxも近年、同じ改良を行った。
さらにThunderbirdは、ユーザーインタフェイスの相当部分をアップデートし、通知機能を改良、そして、もっと重要なこととしてGmailのサポートをより充実する。今でもThunderbirdからGmailをセットアップするのは比較的簡単だが、でもThunderbirdの中では自分のGmailアカウントからGmail独自の機能にアクセスできない。これを解決するためにThunderbirdのチームは、近くラベルのサポートの改良などを提供する予定だ。