Mozillaは、同団体のオープンソース助成金制度Mozilla Open Source Support(MOSS)の今期(4-9月)の交付総額が53万9000ドルだった、と発表した。この助成金の対象は主に小さなプロジェクトだが、今回はとくに安全とセキュリティをメインテーマとした。
最高額19万4000ドルを交付されたUshahidiは、助けを求めている人が必要としている情報を、素早く集めて散布する。災害で道路が交通不能になっている人たちや、抗議活動で催涙ガスなど警察の攻撃に遭っている人たち、選挙で特定候補への投票を脅されている人たちなどだ。
10万ドルを交付されたRiseUpは、活動家たちのための安全な通信ツールを提供する。クロスブラウザーな(ブラウザーの種類を問わない)フォーマットWebAssemblyの一環としてJavaScriptのモジュールをロードするローダーWebpackが、12万5000ドルを受け取った。HTML5によるゲームエンジンPhaserが5万ドル、HTTPSのデプロイを容易にするシステムの一部であるmod_mdが、7万ドルを交付された。
次期のMOSSは、特定の地域、最初はインドを対象とする。すなわち次回も対象は複数の比較的小さなプロジェクトだが、インド関連がメインになる。