ソニーはバルセロナで開催されているMWC(MobileWorld Congress)でXperiaの新しいフラグシップ・モデルを発表した。長年同社のスマートフォンの特徴となってきた尖った角は廃止され、新デザインについてソニーは「オーガニック」だとしている。その意味は全体に丸みを帯びさせたということらしい。
ソニーが世界最大の家電メーカーの一つなのは間違いないが、スマートフォンに関しては首をかしげるような点があった。Xperiaはトップクラスのスマートフォンとして世界のメーカーと競争することを目指すというより、むしろソニーのカメラ・テクノロジーのショーウィンドウではないかと感じされることがあった。新製品もこの点を根本的に変えるものではなさそうだ。スマートフォンとしてきわめてしっかりした製品なのでやや残念だ。
新製品ではデザインが一新された他、強固なGorilla Glass 5が前面、背面ともに用いられている。もう一つの大きな特長は4K HDRビデオ撮影機能のサポートだ。これはソニーのスマートフォンとして初の試みであると同時にほとんどすべての他メーカーのスマートフォンに先駆けるものだ。
ソニーが投入する新しいテクノロジーはライバルが翌年のフラグシップ機でコピーしてくるのは興味ある点だ。昨日発表されたGalaxy S9にスーパースローモーション撮影機能が搭載されたのがまさにその例だ。ソニーは去年のMWCでフラグシップ機にスーパースローモーション撮影を導入した。すると、見よ、これが今年のSamsungの最大のセールスポイントになっている。
XZ2には19.2メガピクセルのリアカメラ、5メガピクセルのフロントカメラが搭載される。また、革命的とまでは言えないが、ソニーは引き続き3Dスキャン能力を進化させた。今年のXZ2は3Dでセルフィーが撮影できる。ユーザーが3Dセルフィーを撮りたいが、その場に手伝ってくれる友達がないという場合など便利だ。画面サイズは5.7インチでアスペクト比は18:9のHDRだ。
Qualcommの最新チップ、Snapdragon 845を搭載し、RAMは4GB、ストレージは64GBからとなる。バッテリー容量は3180mAhと十分だ。
今回同時に5インチのコンパクトモデル、Xperia XZ2 Compactも発表された。大型モデルとスペックはほとんど同一だが背面がややプレミアム感の薄いポリカーボネートとなっている。バッテリーは2870mAh。両モデルとも3月に出荷される。
〔日本版〕XZ2/XZ2 Compactの日本での発売時期、価格等は未定。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)