鏡に映った自分の姿が、怠惰な生活を送るあなたに再びスポーツクラブに通うよう勧めてきたらどうだろう?それを可能にするテクノロジーが登場した。
サンフランシスコのスタートアップ Naked Labsは本日(米国時間4月14日)、3Dボディースキャニングシステムの事前注文の受付を開始した。
Naked LabsのNaked 3Dフィットネストラッカーは、長期間の客観的なデータで、フィットネスの目標への到達の程度を計測したい個人や家族向けに設計したものと共同ファウンダーでCEOのFarhad Farahbakhshian は語った。
電気技師であり以前は室内バイクエクササイズのインストラクターでもあったFarahbakhshianは、太り過ぎの人の多くは太っているとの自覚がなく、また、ハイパージムネジア(訳注:過剰な運動を行う)や神経性無食欲症のような摂食障害のある人は、最低限の脂肪がついていないにもかかわらず自らを健康であるとみなす傾向にあると感じていた。
「問題点をはっきりさせるのに、視覚に訴えることは効果的です。注意しないと、身体醜形障害に陥る危険があります。またモチベーションを持続させることは難しいことです。このシステムを使うことで、ユーザーは実際の体の変化、言い換えれば『ありのままの現実』を見ることができます」とFarahbakhshianは言う。
Naked 3Dフィットネストラッカーは、一般的なコンセントに差し込んで使う、インターネットに接続された全身を映す鏡と、ワイヤレスで充電が可能で、切れ目のないスキャニングのためにターンテーブルのように回転する体重計から成る。
Nakedのモバイルアプリは、グレースケールの3D画像でボディスキャンの結果を表示する。さまざまな身体の部位が時間の経過に従いどう改善され、またはどう衰えたのかというデータとともに、正確でリアルなユーザーの身体のイラストを提供する。
このアプリはユーザーが目標を設定するのを助け、それがフィットネスや健康の専門家の見地から健全な範囲にあるかどうか注意を呼びかけてくれる。
Nakedがユーザーの身体に関して追跡記録するデータは、上腕二頭筋、大腿二頭筋、ふくらはぎ、もも、ヒップ、ウエストそれぞれのバランスと周囲の長さ、および、体脂肪率、ヒップとウエストの比率、体重である。
Nakedのシステムは、ボディのスキャニングにIntel RealSenseの3D深度センサーと高精度のスキャンを約20秒で行うためにインテルクアッドコアプロセッサーを使用している。
Naked Labsは20秒で計測を完了することを目指した。というのも、すでに市場に出ているスマートスケールが体重を測定するのにかかる時間がそのくらいだからだ。
Naked Labsのシステムは一度に6人までのユーザーのデータを保存できる設計だ。ただ、自宅にNaked Labsの鏡と体重計があれば、来客はアプリをダウンロードして1回スキャンすることができる。
本日よりnaked.fitのサイトから早期注文した場合、499ドルでNakedのシステムを購入できる。ただし、発送は2017年3月以降になるとCEOは説明している。
2015年にFarabakhshianとCOOのEd Sclaterが創業したNaked Labsは、New Enterprise Associates、Three Leaf Ventures、Monstro Venturesなどの投資家からすでにある程度のシード資金を調達しているが、正確な金額は公表されていない。
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(翻訳:Iijima Manabu )