Namaは日本語の「生(なま)」の意味、Yammer出身者らが作ったプロジェクト管理サービスは組織内メッセージングが軸

第二のシリコンバレーと呼ばれるSan FranciscoのSoMA(South of Market)地区に居を構えるベンチャースタジオThe Giant Pixelが、最初の三つのプロジェクトのうちの一つ目のスタートアップNamaをローンチした。

Namaという名前は、”fresh”を意味する日本語“生(なま)”から取られている。それは一種のプロジェクト管理アプリケーションで、このスタートアップは同分野の先輩PodioAtlassianなどに挑戦するつもりなのだ。

Namaは最初、Giant Pixelが社内的に使うツールとして作られた。そして、良くできているから一般性がある、と判断した同社は、それをスタートアップとして独立させることにした。Giant Pixelの協同ファウンダJohn Cwiklaが、そう述べている。

“どこへ行っても、彼らが今使ってるプロジェクト管理ソフトウェアは嫌われてるよ”、Cwiklaはそう主張するのだ。

Giant Pixelのもう一人の協同ファウンダElliot LohはYammer出身だが、彼によると、Namaは今ある、組織が使うためのメッセージングプラットホームの、欠陥を補うものだ。“組織内に組織を横断するコミュニケーションチャネルを設けることのすばらしさは、Yammerで十分に経験したけど、でもこれまでの欠点は、コミュニケーションの焦点が絞られてなくて、てんでんばらばらだったことだ”、と彼は言う。

Namaは、どのメッセージも、それに対応する、進行中のタスクに結びつけることによって、この、コミュニケーションの散漫さをなくす、という。言い換えるとメッセージは、プロジェクトのどこかのステップに自動的にリンクされる。

今このサービスをおよそ100社が利用しており、今日はそれが一般公開される。Giant Pixelの基本方針としてNamaはまだ外部資金を導入していないが、Cwiklaによれば、もうすぐ外部資本の調達を求めるという。

“Namaが成功したらプロダクトはわれわれのスタジオを出て、企業として自立する”、と彼は言っている。

この種のソフトウェアは市場が相当大きくて、企業が組織内のコラボレーションやメッセージングに使うソフトやサービスの市場規模はおよそ42億ドルと言われる。

Namaのローンチに続くGiant Pixelの残り二つのプロジェクトとしては、スマートフォン用のオンデマンドラジオサービスAntenna Radioと、オーディオクリップの共有アプリSoboを、これから手がける。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。