米国時間6月20日、NASAバージョンのコンパニオンキューブ(海外のゲーム「Portal」のキャラクター)が、初めて宇宙での「一歩」を踏み出し、国際宇宙ステーション(ISS)内の無重力空間で自ら回転する能力を示した。”Bumble”と呼ばれるそのロボットは、ISS内の宇宙飛行士と協力して働くためにNASAが開発したAstrobeeロボットの一つで、宇宙を単独で飛んだはじめてのロボットだ。
Bumbleの初飛行は、航空ショウで歓声の上がるようなものではない。ロボットが一歩前進して少し回転しただけだ。しかし、ロボットの推進システムが正しく動き、調整されていることを確認するための重要な基本動作だ。最終的にロボットは無人で動作し、基本的な保守作業や実験の補助を行う計画なので、気難しい人間宇宙飛行士と自由に空間を共有する前に、意図通り動作することを確認しておく必要がある。
Astrobeeシリーズには現在3体のロボットがいる。BmbleとHoney(これもISSにいる)、および予定通り行けば7月に次の補給ミッションに参加するQueenだ。いずれもカメラを搭載して人間が行う実験の様子を記録するほか、ロボット同士が協力して実験器具を移動することもある。充電のためにドッキングステーションに入ったり、小さなロボットアームで何かにぶら下がったり、ものを掴んだりすることもできる。
この一辺30 cmの立方体ロボットは、NASAのエイムズ研究センターで開発された。フルに機能するようになれば、宇宙飛行士の作業を軽減し、人間にしかできないことに集中させられるはずだ。地球を周回するISSでは、実験、研究することが山ほどある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )