NASAのHDRカメラが、ロケットブースターの新たな魅力を捕らえた

screen-shot-2016-08-09-at-11-18-00-am

ロケット噴射は轟音と強い光を放ち、どう見ても地味ではない。陰鬱なる地球の軛をすり抜け、銀に輝く笑いの翼に乗って空に踊るためには、夥しい推進力が必要だ(と聞いている)。もちろん、そんな爆発を普通のカメラで捕らえるのは容易ではない。そこでNASAはNASAらしく、激しい噴射の微細な複雑さを写しだすことのできるカメラを作った。

HiDyRS-Xと名づけられたこのカメラを作ったのは、NASA Space Technology Mission DirectorateのEarly Career Initiativeという、若きエンジニアに経験豊富な先輩と一緒に大きなプロジェクトで働く機会を与えるプログラムのメンバーたちだ。

このハイテクカメラは、複数の低露光画像をリアルタイムでつなぎ合わせることによって、打ち上げロケットのまばゆい光に圧倒されることなく、非常にダイナミックレンジの広いビデオを撮影することができる。NASAは最近ユタ州プロモントリーで行ったQualification Motor 2ブースターロケットのテストでこのカメラを使用した。結果はまさに目を見張るものだ。

噴射テストを撮影した音声のない3分間のビデオは魅惑的で、紫色の雲が脈動し、振動する風景を横切っていく様は幻想的でさええる。今回の噴射テストはこの種のカメラにとって最大規模のもので、チームがそれまで撮影したものより「桁違いに激しい」ものだったが、カメラは仕事を成し遂げ、ロケットブースターの誰も見たことのない要素を取り込むことに成功した。

via The Verge

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。