NBAシーズン再開に向けスマートリング「Oura Ring」の装着が検討されている

スポーツ誌のThe Athletic(ジ・アスレティック)が入手した文書には、6月末に開始される2019〜2010年シーズンの続きをどう実施するかに関するNBAの計画が詳しく書かれている(Engadget記事)。リーグが活動を再開するための方法がかなり詳細にわたり「プレイに戻らない権利があることを全プレーヤーが理解することが極めて重要である」といった注目すべき件もある。

スポーツは間違いなく、平常に戻ろうとしている社会で重要な位置を占めている。日々の2020年ホラーショウから立ち直るために大いに必要な娯楽のひとつだ。しかし伝染性の高いパンデミックの中、こういう密な活動には数々の安全対策が必要だ。

週毎に分けられたガイドラインの長いリストの中には、スマートリングのOuraという驚きの項目もある。書類には、このウェアラブルは「新型コロナウイルスの早期検出に役立つ可能性があり、体温、呼吸、心拍などを測定できる」と書かれている。選手は新型コロナウイルスの前兆を見つける安全対策のひとつとして、このリングをつけることができるとNBAは説明している。

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研究者は数カ月前からこのリングを新型コロナ検出システムとして使うことに関心を示している。3月にはUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)が、最前線の医療従事者数千名の協力を得て、体温、睡眠状態などの健康データを追跡する研究を実施した。

今回、このリングははるかに大きいパズル(NBAの計画書は全113ページからなる)のほんの一部分にすぎない。通常の検温や検査が必要なのは言うまでもない。特にPCR検査は無症状感染者による感染拡大を防ぐための鍵だ。メジャー・リーグ・ベースボールも同様に長らく延期されたシーズンを開始しようとしているが、オーナーと選手の対立は行き詰まり状態にある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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