Twitterが音声ツイートのテストをiOSで開始、最大140秒を録音可能

Twitter (ツイッター)が新しいタイプのツイートをプラットフォームに導入する。音声ツイートだ。ユーザーは自分のフィードから音声で考えをシェアできる。この機能が現在利用できるのは一部のiOSユーザーのみだが、同社は全iOSユーザーが「数週間以内に」アクセスできるようになる、としている。Androidやウェブでの展開についてはまだ言及はない。

新機能へのアクセスがあるユーザーのために説明すると、この機能は極めてシンプルだ。ユーザーは通常通りツイートを書き込めるが、写真やビデオを添付するオプションの横に新しいボタンがある。そのボタンをタップして短い音声メッセージを録音できる。Twitterは同社のオフィシャルアカウントのツイートで全体の流れをシェアした。

「過去数年、写真、ビデオ、gif、特殊な文字などを使ってユーザーは自分の会話にセンスやパーソナリティを加えることができた」と新機能を発表したTwitterのブログ投稿にはある。「しかし時に280文字は十分ではなく、言い換えの中で会話のニュアンスが失われることもある。なので今日から我々はTwitter使用方法にさらなる人間味、つまりユーザーの声を加えられる新機能のテストを開始する」。

Twitterの簡潔さは常に限界を抱えていて、同社はその限界を新プロダクトで拡大しようとしてきた。2017年に同社はツイートの文字数を140字から280字に拡大することを発表した。今回の新機能では音声クリップの制限時間は140秒で、より多くの考えをツイッター上でシェアできることになるようだ。140秒に達した時にまだ話し終わっていない場合は、そこでカットされるのではなく、新たなツイートがオリジナルツイートの下にスレッド表示される。なので、思いを語り続けることができる。

それでも録音の上限を設定しているのは興味深い。Twitterがポッドキャストプラットフォームになろうとしているわけではないことを示している。その代わり同社は、既存の会話の流れにしっくりくるような新たなタイプのコミュニケーションを新機能で実現したいと考えている。

ただ、明らかに未解決の問題がある。Twitterの乱用問題だ。文字のみのツイートでは、機械学習ツールを使って自動的にハラスメントにフラッグを立てるのは比較的簡単だ。音声スニペット内の乱用を解読するのは、こうしたシステムではかなり高いハードルとなる。そのうえ、マニュアル作業でコンテンツを精査するのはコンテンツ・モデレーターにとってもっと時間のかかる作業となる。

音声はSNSでトレンドとなっている。過去数年間、スタートアップやコンテンツの買収にかなり投資しているSpotify(スポティファイ)のような企業もあり、ポッドキャストはホットな分野になっている。最近では、ここ数カ月多くの注目を集めている音声ベースのソーシャルネットワークClubhouseにシリコンバレーの投資家たちは競って出資した。

画像クレジット: Twitter

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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