NEEOは、手のひら認識を使うスマートホーム用リモコン


スマートホームにはリモコンが必要だが、今日(米国時間1/13)Kickstarterでデビューするスタートアップは、スマートフォンは必ずしも最良の選択肢ではないと考えている。NEEOは、リモコンだけでなく自宅の中央制御装置のブレインとして、暖房装置やNest、Philips Hueなどの「つながるガジェット」もコントロールする専用デバイスだ。

NEEOはカリフォルニア州クパチーノのスタートアップで、設立チームはホームオートメーション分野で25年以上の経験を持つ。CEOのRaphael Oberholzerは電子工学の専門家で、Bang & Olufsenやスイスの高級スマートホームシステム設備会社、Smart Home SAで経験を積んできた。

Oberholzer率いるチームは、ここ数年間スマートリモコンには大したイノベーションが起きていないことに気付き、今日のITと電気のイノベーションにふさわしいデバイスを作ろうと考えた。LogitechのHarmonyリモコンシリーズが最近スマートホームに進出したので、NEEOとは直接競合するが、同チームによると、NEEOにはHarmonyにはない機能が数多く組み込まれているという。

例えばNEEOには、手のひら認識があり、バッテリーは1回の充電で数ヵ月間使用できる。ロケーター機能を使うと、スマホアプリから呼び出してビープ音を鳴らすことができ、Bluetooth、Wi-Fi、6LowPAN、ZigBee、Z-Wave、およびThreadを標準でサポートしている。ハブに内蔵されたIRブラスターは360度のレンジを持ち、未サポートのガジェットの赤外線コードを学習できる。

NEEOで最も注目すべき機能は、手のひら認証を使ってユーザーのニーズを予測するように作られていることで、291 ppi 480 x 800 3.2インチタッチスクリーン上に、お気に入り、プレイリストその他のコンテンツを個人の手の形状に応じて表示する。専用ハードウェアではあるが、スマホ用のコンパニオンアプリもある。

NEEOは、3万種類以上のガジェットデータベースと共に出荷されるのでセットアップは容易で、早期支援者は148ドルのプレッジで入手できる。出荷時期は何段階かに分かれており、第一弾は4月だ。大胆な目標のようだが、すでに機能プロトタイプの設計は完了しており、クラウドファンディングの目的は、量産への最後の一押しのためだ。

専用スマートリモコンは、ソフトウェアによるソリューションに遅れをとっているが、スマートフォンアプリだけでは満足できないのも確かだ。NEEOのコンセプトは非常に期待が持てるので、製造に向けて頑張ってほしいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook