Netflixの2013年第3四半期の業績が発表され、購読者数はアナリストの予測を越えた。1株当たり利益は0.52ドル、売上は11億ドルだった。前年同期は、それぞれ0.13ドル、9.05億ドルだった。利益はアナリスト予測0.49ドルを上回り、売上は予測の11億ドルで一致した。
いつもの通り、Netflixの収支レポートで最も注目すべき数字は国内購読者数の成長だ。同社はこの四半期中に130万人の国内購読者を増やした。同社の予想は70~150万人だった。アナリストの予測は国内110万人、海外95万人だった。
第2四半期、Netflixの国内購読者数は63万人増とアナリスト予測をやや下回った。それが原因で株価も時間外取引で8%ほど下がったが、それ以降350ドルに戻した。過去1年間で株価は200%以上伸びた。
投資家らはNetflixの海外での成長にも目を見張っている。海外購読者数は140万人増で、売上1.83億ドルに貢献した。
Netflixの成長は、高価値のオリジナルコンテンツを購読者向ストリーミングサービスに加えたことによるものだ。今年同社は政治スリラー「House of Cards」と、人気のカルトコメディー「Arrested Development」第3シーズンで絶賛を浴びた。第3四半期には、Weedsの作者、Jenji Kohanによるプリズン・ドラマコメディー「Orange Is The New Black」を追加した。
購読者数を増やす傍ら、Netflixはコンテンツでいくつかの賞を受賞した。ストリーミングサービスとして初めて、エミー賞を3部門で受賞し、ドラマシリーズ最優秀監督賞に、House of Cardsのデビット・フィンチャーが選ばれた。これらの受賞は、同社がオリジナルコンテンツの世界でもケーブルや放送と対等に戦えることを示すものだ
サービス分野でNetflixはパーソナル化をさらに進めている。この夏に個人化プロフィールを導入して、一世帯の複数視聴者をサポートし、続けてパーソナル化されたインスタント番組表 “My List”を公開した。これは同サービスのライブラリーにあるコンテンツを検索、発見するための新しい方法として作られた。すべてはユーザーをより多く再来させ、究極的には月額8ドルの購読サービスを長く契約してもらうためである。
Netflixは、セットトップボックスに自社アプリを載せるために、複数のケーブル会社と交渉中であることも報じられている。もし実現すれば、購読者数の伸びは、さらに早まるだろう。
第4四半期について、Netflixは国内購読者3270~3350万人を目標としており、これは160~240万人の増加に相当する。国内売上は7.31~7.41億ドル、海外売上は2.10~2.24億ドルとそれぞれ予想している。利益予想は、2900~4900万ドル、1株当たり0.47~0.73ドルだ。
Netflixの投資家らはこの報告に対してかなり熱烈な反応を見せており、株価は時間外取引で過去最大の10%上昇した。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)