ウィークエンドに間に合わせるためにNetflixは今日(米国時間7/5(金))、Flixtapeという新しいサービスを発表した。同社の説明ではこれは、好きなNetflixタイトルの短いプレイリストを作るもので、“いわばNetflix用のmixtapeだ”、という。ジャンルやテーマに基づいてリストを作り、それをテキストメッセージやメール、FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークなどで、友だちや家族と共有できる。
Flixtapeのようなサービスは、いろんな目的に使える。好きなムービーや番組を単純にメモっておくのもよいし、もっと凝ったリコメンデーションを作って友だちに贈るのもよい。
ただし、ひとつのFlixtapeには最大で6つのタイトルしかリストアップできない。最初に3つの推薦タイトルが載っているが、それらは別のに変えられる。昔のmixtapeにはもっとたくさんの曲を並べられたが、長期間キープしておきたいお気に入りリストに6つしか載せられないのは寂しい。
しかしそれでも、Flixtapeは楽しくないことはない。Netflix自身のリコメンデーションシステムはユーザーのソーシャルから上手に情報を取ってこないから、その欠陥を埋め合わせる意味もある。Netflixは、今のトレンドや人気作品は教えてくれるが、これまでは、口コミ的で個人的な共有の方法がなかった。Flixtapeはその欠陥を補う。
昔のmixtapeのように、Flixtapeはパーソナルでカスタマイズ可能、とNetflixは言っている。その表紙もカスタマイズできて、いろんなメッセージや友だちの名前などを書ける。そんな要素の配置は、ドラッグ&ドロップでできる。
しかもNetflixは、FlixtapeのWebサイトで見本のリストをいろいろ提供している。「家族会のためのFlixtap」、「親友でない友だちのためのFlixtape」、などなど。ボタンを押すと、ヒントまでくれる。
Flixtapeをもらった人がNetflixの会員なら、もちろんクリック一発でそれらの作品を鑑賞できる。いっそのこと、Flixtapeは今のような別サービスでなく、Netflixアプリの機能になった方が便利かもしれない。
でもNetflixは前にも、プロモーションのためのスタンドアロンのサイトを立ちあげたことがある。たとえば今年の5月には、スピードテストのためのWebサイトFast.comを作った。それはどちらかというと、性能のお粗末なISPを反省させるためだったが、今回のFlixtapeはもっとソーシャルな取り組みだ。