Nexarは、自動運転技術開発のために、地理的に多様な画像が含まれている、(同社が言うところの)世界最大の写真セットを、その主催するオープンコンペティションのために公開した。さまざまな照明や気象条件の下、80カ国以上で撮影された5万5000枚のタグ付き写真がセットには含まれている。それぞれの写真は、Nexarのコミュニティベースの、iOSならびにAndroid用アプリ、V2V dashcamを使って路上で撮影されたものだ。このリリースの目的は幅広い天候状況や道路や国ごとの違いに対応可能な自動運転知覚モデルを開発を助けることだ。
NEXETと呼ばれるNexarの画像セットのリリースは、同社によって研究者たちに提示された挑戦の一部だ。それは様々な状況下、異なる地理的条件の下で、常に一定のパフォーマンスを発揮できる自動運転車のための知覚システム開発を促す挑戦である。
Nexarは、彼らの目標を、現在の多くの研究が内在する大きなギャップ、すなわち現実世界の非常に限定された領域や、シミュレーションや、実験室環境の映像を訓練のために使用している状況にアプローチすることだと語っている。ソフトウェア開発者なら誰でも、現実の状況に対処するときにのみに遭遇する問題があることを認識している。そしてそれは自動運転車のシステムを訓練する場合でも全く同じだ。いまなお、エッジケースを扱う上で大きなハードルがある。iPhoneアプリなら例外的なユースケースであっても被害はそれほど大きくはない、しかし運転の場合には、生死を分ける違いとなる可能性がある。
Nexarの全体目標は、世界各地の民生機器を介して集められた複数のストリームデータを組み合わせた、Advanced Driver Assistance System(先進的運転支援システム)を構築することだ。そして今回のコンペティションはその試みをさらに押し進めることができるようにデザインされている。しかし、最終的な業界へ価値も明らかだ。そしてこれだけの量と種類のデータセットに普通に出会うことは難しい。
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(翻訳:Sako)