中国の電気自動車メーカー、NextEVはNIOブランドを立ち上げると共に、同ブランド製品ライン最初の車であるEP9を発表した。初めて披露したこの車はすでに世界記録保持者だ。EP9は世界有数のスーパーカー性能試験場であるドイツ、ニュルブルクリンク北コースのEV最高速ラップタイムを出している。
EP9は、フランスのポール・リカール・サーキットでも、EVの記録を50秒近く上回った。EP9のスペックは、0-124mph(200 km/h)加速が7.1秒、トップスピードが約200mph(320 km/h)だ ― 鋭いEVファンはお気付きだろうが、これは現行生産モデルTesla P100Dの狂気モードより0.2秒遅い(12月に公開が予定されるスピード増強アップデートが出れば0.3秒差)。
TeslaはP100Dを「世界最速の生産車」と謳っているので、EP9の「世界最速の電気自動車」という主張は、どちら正しいかを証明する直接対決が必要になることは間違いない。もっともEP9は、未だ生産車とは呼べない ― 今日のお披露目は、製品発表ではない。
それでもこの性能は注目に値する。しかも同社の充電システムは満タンまでわずか45分で、最大走行距離は265マイル(426 km)に達する。EP9はNIOブランド全体の舞台を整える役割を担うだろう。同社はこの車を「クラスで最高」の「看板」製品にすると発表のリリースで言っている。
NextEVの米国CEO、Padmasree Warrorは昨年12月にTechCrunchのインタビューに答えた際、NestEVで職務につくにあたり「一から何かを作って大きく育てる」機会を覗っていると言ったが、このたびの新車デビューはその望みにかなうものだったに違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)