Nissanが米議会で証言: 自動運転車の実用化は2020年

現時点では、自動車が完全にすべて自動運転になる事態は想定できない、とGeneral Motorsの上級役員が議会の公聴会で述べた。Nissanは、公道上で実用化されるのは2020年、と証言した。しかしCarnegie Mellon(カーネギーメロン大学)のRaj Rajkumarによれば、少なくとも2020年に始まる10年は、自動運転車でも人間のアシストを必要とするだろう、という。“運転席に人間を必要としない完全に自律的なシステムは、2020年代にやっと技術として…実用製品としてでなく…完成するだろう”。

でも、自動運転車が社会にもたらす利益はとても大きい。ミシガン州運輸局のKirk Steudle長官の推計では、現在年間32000件あまりの交通事故と、220万の傷害の多くが*、防げるようになる。〔*: 出典不明。〕

Googleはテストを迅速に行いたいので、ロビイストたちを動かして、同社のロボットカーをカリフォルニア州で合法化した。仕事を怠けたい読者のためには、Googleの自動運転車の設計プロセスに関する良質な長編記事がNew Yorker誌に載っている。

自動車業界の技術万能主義に対して、批判的な政治家もいる。共和党のSires議員は、自動化自動車に対して懐疑的だ。“そもそも、ニューヨークを走っている車に運転者がいないという光景は、想像すらできない。運転者がいたって、ニューヨークで車を運転するのはたいへんなのだ。だから、想像しようと努力しても、できないのだよ”。

GMの持続可能性と規制担当VPの発言は、極端に大胆だ: “雇用をたくさん作り出すだろう”。それはありかもしれないが、逆にタクシー業界は干上がり、また自動車の個人保有をベースとして肥大していた自動車産業も、相当しぼむだろう。

2020年に公道上で実用化される、という目標は技術的にかなり厳しいが、でもNissanの技術計画部長Andy Christensenは、“確かに期間としては短いが、達成できると確信している”、と言った。

[画像クレジット: Flickr User jurvetson]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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