155年の歴史を誇るNokia(ノキア)はゴムやケーブル、携帯電話、通信機器など、さまざまなアイテムを製造してきたが、新たなカテゴリーへの拡大に向けて準備している。
フィンランドのNokiaはWalmartが所有するFlipkartと共同で、現地時間12月9日にインド市場向けてノートPC「Nokia PureBook X 14」を発売した。
Nokia PureBook X 14は14インチのフルHDディスプレイを採用。Intelの第10世代クアッドコアi5プロセッサーを搭載し、ターボ・ブースト時と最大4.2GHzとなっている。価格は5万9990インドルピー(約8万4700円)だ。
Windows 10 HomeがプリインストールされたこのノートPCには、512GBのNVMe SSDと8GBのDDR4 SDRAMが搭載されている。NokiaがノートPCの分野に参入するのは今回が2度目(未訳記事)となり、10年以上前、同社は最初で最後のネットブックである「Nokia Booklet 3G」を発売していた(未訳記事)。
PureBook X 14のその他の仕様には次のとおりとなる。スクリーン対ボディ比は86%、視野角178度、つや消しブラック仕上げ、Dolby Atmosベースのスピーカー、Windows Hello搭載Face Unlock、Intel UHD 620グラフィックス(クロックは最大1.1 GHz)、Bluetooth 5.1、USB3.1ポート×2、USB2.0ポート×1、USB-Cポート×1、HDMIおよびEthernet専用ポートもある。重量は約1.1kgで、1回の充電で最大8時間のバッテリー駆動が可能だ。
Flipkartは近年、プライベートブランドやブランドのエコシステムを成長させており、新型ノートPCのデザインと製造のパートナーとなっている。Flipkartの担当者がTechCrunchに語ったところによると、Motorolaと同様、FlipkartもNokiaとライセンス契約を結んだという(NokiaとHMD Globalのスマートフォン分野での提携(未訳記事)だと考えて欲しい)。
このノートパソコンは、インドのFlipkartで独占的に販売される予定で、インドはこのデバイスの唯一の市場となる。
「Nokiaブランドをこの新製品カテゴリに投入したことは、Flipkartとの提携が成功した証だ。Nokiaブランドのノートパソコンをインドの消費者に提供することで、市場のギャップに対処する革新をもたらすとともに、Nokiaブランドが持つスタイル、パフォーマンス、信頼性を向上させることができることを楽しみにしている」とNokiaのブランドパートナーシップ担当副社長であるVipul Mehrotra(ヴィプル・メホロトラ)氏は、声明の中で語っている。
インドのノートPC市場は近年、スマートフォン大手のXiaomi(シャオミ)を含む数社の新たなプレイヤーが参入しており、同社は2020年にインドで手頃な価格のノートPCを発売している。マーケティング調査会社IDCによると、インドでは同四半期に約340万台のPCが出荷され、前年同期比で9.2%の成長を遂げた(IDC記事)という。同四半期の市場シェアはHP、Lenovo、Dellが70%以上を占めたとIDCは推定している。
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Nokia、インド、ノートパソコン
画像クレジット:Nokia / Flipkart
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(翻訳:TechCrunch Japan)