NSAはスタートアップを潤すこともある…ビッグデータで好調のPalantirが$197Mを調達

SECの提出書類によると、NSAもFBIもCIAも利用しているビッグデータ分析サービスPalantirが、1億9650万ドルの成長資金を獲得した。

同社のメディア関係と政府関係を担当しているLisa Gordonによると、投資者の社名氏名等は公表できない。SECの提出書類によると、この投資ラウンドの幹事会社はMorgan Stanleyだ。

先月のForbesの記事によると、そのラウンドにおける同社の評価額は50億~80億ドルだったようだ。

同社は2004年に、PayPalの協同ファウンダPeter Thielが創業した。彼によると、決済企業(PayPal)が持つ不正防止技術はテロとの戦いにも利用できる、という。

同社の最初のプロダクトを作ったのは、今のCEO Alex Karpと、のちにアジアとシリコンバレーを対象とする投資企業Formation 8を作ったJoe Lonsdale、Stephen Cohen、そしてCTOのNathan Gettingsの4名だった。

今の同社は、政府の諸機関がテロやドラッグ交易との戦いのために利用する分析プラットホームになっている。Palantirのプラットホームは、一見、互いに何の関連もなさそうな複数のデータ集合を集めてきて、その中から一定のパターンや、意外な結びつきを見つけ出す。

同社のその後の成長は著しく、Karpによると、次年度は政府間連の仕事だけで受注額10億ドルに達する、という。ただし、まだ利益は出ていない。

同社の初期の投資家は、Founders Fund、YelpのJeremy Stoppelman、Ben Lingなどだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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