NYタイムズ、Alexaスキル用に5つの音声プログラム提供へ

NYタイムズは今日、音声プログラムと音声アシスタントのサービスを拡充すると発表した。Alexaデバイス向けに、毎日のニュース速報やインターラクティブなニュースクイズー面白くてひねりのきいたものーなどの提供を間もなく開始する。また、日曜版では、読者が読んでいる記事を深く掘り下げるのにAlexaスキルを立ち上げるように誘う、“よりカバーしたもの”も導入する。

平日は、NYタイムズの人気のポッドキャスト“The Daily”のMichael Barbaroによる短いニュースのまとめをAlexaデバイス向けに提供する予定だ。リスナーはAlexaスキルを使って、たとえば「Alexa、私が興味を持ちそうなニュース速報は?」「Alexa、どんなニュースがある?」などと言って主なニュースを聞くことができる。

現在のところ、ニュース速報はBarbaroが「今日知るべきニュースが用意されている」と言う “The Daily”の最新のもので構成される。これまで以上に同紙は最新のニュースとサウンドバイトを広げようと試みている。

そして今回目新しいのが、“The Daily”のプロデューサーによる毎日のニュースクイズだ。これは金曜日に視聴でき、「Alexa、NYタイムズのニュースクイズを流して」と言うと聴ける。

このプログラムでは出された質問にリスナーが答えると、答えが正しいか間違っているかが告げられる。Alexaスキルは追加でコンテキストを提供する見込みだ。

毎日のニュースダイジェストやクイズがAlexaスキルで最も人気のタイプである中で、NYタイムズが日曜版で試みるというのは興味深い。

スキルの活用を広げるというのはまだ音声アシスタントにおける大きな課題だ。もしあなたがスキルを活用できるにしても、利用するのを忘れるかもしれないし、または定期的に利用しないものであれば何て言っていたか思い出せないかもしれない。

NYタイムズのソリューションは、日曜版の旅行、音楽、本といった特定のセクションの印刷版にAlexaを活用するというものだ。

このサービスは今週末から始まり、まずはトラベルの訪れるべき場所52カ所を特集する。読者は「Alexa、52 Places Travelerを開いて」と言うとリストにある全ての場所を訪れたタイムズの新“Traveler”のライターSebastian Modakの音声を聞くことができる。

加えて「ポップ・ミュージックのラウンドアップを開いて」と言うと、NYタイムズのポップ・ミュージック編集者Caryn Ganzの音声によるラウンドアップが流れ、「Alexa、NYタイムズのお勧め本を調べて」と言うとNYタイムズが取り上げた本やお勧めする本を教えてくれる。

これら3つのAlexaスキルは今週末以降も継続され、内容は更新される予定だ。

「音声テクノロジーによってタイムズのジャーナリズムを視聴者に届ける手法を、我々は模索し始めたばかりだ」とNYタイムズの副編集主幹Monica DrakeはAlexaスキルについての発表文で語った。「速報やニュースクイズといった元々タイムズで体験できるものを開拓しつつ、印刷物のような媒体と音声を連結させる手法を試すのに、このプロジェクトはいいスタート地点だ」と付け加えた。

NYタイムズはすでにAlexaや他の音声アシスタントを通じてニュースを届けていて、それらのプラットフォームではポッドキャスト“The Daily”が利用できる。しかし今回のようにAlexaスキル専用のものを提供するのは初めてとなる。

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(翻訳:Mizoguchi)