世界で累計2000万ダウンロードを誇るダイエット支援アプリを手がける米Noom(ヌーム)は4日、ニューヨークに拠点を置くRRE Venturesをリードインベスターとして第三者割当増資を実施し、総額700万ドルを調達した。割当先はリクルートホールディングス投資子会社のRecruit Strategic Partnersも入っていて、日本を含むアジア展開を加速するという。
Noomはニューヨークに本社、東京と韓国、ドイツに拠点を構える企業。ダイエットに有効なスマホ向けアプリを開発している。Google Playの健康&フィットネスカテゴリーで「Best Apps of 2013」に選ばれた「Noomダイエットコーチ」と歩数計アプリ「Noomウォーク」を主力アプリとして提供していて、どちらも日本語版がリリースされている。
Noomダイエットコーチは現在の体重と目標体重、減量ペースを設定すると、その日に摂取可能なカロリー数を表示してくれる。食事の記録を付けると摂取できるカロリーが減り、歩いたり走った時間や距離を入力すると摂取できるカロリーが増える仕組み。食事の内容は吉野家やデニーズなど一部店舗名を入力すると、メニューとカロリーが自動で表示されるなど、日本向けのカスタマイズも進んでいるようだ。
Noomは今回の資金調達を通じて、Noomダイエットコーチの開発・運営・マーケティングを強化する。リクルートはマーケットの拡大が見込まれるモバイルヘルスケア領域での知見獲得を目指す。割当先にはこのほか、アジア市場を強みとするTranslink CapitalやScrum Venturesも入っている。