米国時間9月25日の開発者会議で、Oculusは次世代ハイエンドヘッドセットのプロトタイプを紹介した。
2年前、OculusはHalf Domeのプロトタイプを公開していた。これはバリフォーカルレンズ(可変焦点レンズ)という技術を使ってユーザーが画像の中で焦点を調整できるようにしたものだ。この技術はMagic Leapのヘッドセットに使われているものと似ているが、さらに広い範囲の焦点面に対応できるように設計されている。
今回、Oculusは新たにHalf Dome 2とHalf Dome 3の2つのプロトタイプを紹介した。
Half Dome 2は以前のプロトタイプのフォームファクターを大幅に縮小して、重さとサイズを最適化している。重さは200g軽くなった。最初のプロトタイプの視野角は140度でこれよりは狭くなったが、同社によればRiftの視野角より20%広いという。
このヘッドセットには以前と同じくヘッドセット内でレンズが機械的に動いて焦点を調整するシステムを搭載しているが、Oculusはさらにその先へ進もうとしている。
Half Dome 3では、これまでの技術と電子的なバリフォーカルモジュールが統合されている。バリフォーカルモジュールには可動部品がなく、オン/オフを切り替えてユーザーが焦点面を移動できるようにする多数のレンズが備わっている(同社はこの方式で64の焦点面を切り替えられると説明している)。ユーザーはより近い距離で焦点を合わせてものを見られるようになり、ヘッドセットの機能はこれまで以上に人間の目に近くなる。
この2つのプロトタイプの製品化に関するスケジュールは言及されなかったが、OculusがFacebook Reality Labs内でハイエンドの製品に投資を続けていることは明らかだ。
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(翻訳:Kaori Koyama)