現在は中国企業傘下にあるノルウェー発のブラウザ「Opera」に、以前搭載されていた独自のVPN機能。買収後に一時機能が使えなくなっていたが、米国時間2月20日にAndroid版アプリにてこの機能が復活した。
Android版のOpera 51では、特の公共Wi-Fiなどの環境下で、プライバシーとセキュリティを向上させることができる。VPN機能では256ビットの暗号を利用し、ログを残したりアクティビティを保持することもない。
中国企業傘下ということで、Operaの使用に不安がある人もいるかもしれない。2月に開催されたMWCにてTechCrunchがOperaチームにこの点を尋ねると、同社は現在もノルウェーを拠点としており、同国のプライバシーに関する法律を守っていることを強調していた。
Android版のOpera 51のベータ版を試したところ、VPNの利用はとても簡単だ。セッティングメニューからスイッチをオンにするだけで、VPNが使える。
なお気をつけたいのは、VPNは利用者のプライバシーを守ってくれるが、これは地域制限を回避するためのものではないことだ(実際には可能だが)。Operaでは特定の国を選択することはできず、アメリカ/アジア/ヨーロッパの地域しか選ぶことができない。
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(文/塚本直樹 Twitter)