Optimus Rideがブルックリンの私有地内で自動運転車サービスを提供

もしあなたがBrooklyn Navy Yard(ブルックリン・ネイビー・ヤード、ニューヨークの工業地帯)で働いているなら、ニューヨーク州で最初に自動運転車に乗る消費者になれるかもしれない。米国時間3月20日、自動運転車スタートアップのOptimus Rideは、ブルックリンの面積300エーカーの工業団地で、自動運転車サービスを展開する計画を発表した。同団地には企業400社が入居し9000名が働いている。

ニューヨークで自動運転車のテストは行われているが、商用サービスに至ったものはまだない。2017年にアンドリュー・クオモ州知事は、Audiと提携して州で初めての自動運転実験に成功したと語った。ニューヨーク州の自動運転車に関する法令は2019年4月まで有効だ。同州では商業目的の自動運転車運行はまだ認められていないが、Optimus Rideは公道ではなく私有地内で運行することで可能になった。

Brooklyn Navy Yardでは、Optimus Rideが巡回シャトルバスを走らせ、ジオフェンスで仕切られた範囲内で乗客を運ぶ。Optimus Rideは、カリフォルニア州フェアフィールドの80エーカーの民間ゲーテッドコミュニティ(塀で囲まれた居住地区)であるParadise Valley Estates(パラダイス・バレー・エステーツ)でも自動運転車を展開する。フェアフィールドでのパイロット期間中、Optimus Rideは居住候補者の要望に応じてコミュニティー内の自動運転ツアーを提供する。一方既存の居住者は、地域内でオンデマンド乗車をリクエストできる。

「本日我々は自動運転車サービスを一箇所だけでなく2カ所同時に発表できることを大いに喜んでいる」とOptimus RideのCEOで共同創業者のDr. Ryan Chinがプレスリリースで語った。「Paradise Valley EstatesおよびBrooklyn Navy Yardという最先端の工業団地および居住地区の協力を得て、移動手段の革新という当社の使命を一歩進めることができた。ニューヨーク州で最初に自動運転車サービスを提供する会社となり、2019年第1四半期中に3箇所でのサービス提供を発表できことで、ジオフェンス地域向け自動運転システムをリードする位置につけたことをうれしく思う」。

今回の発表に先立ち、Optimusは先月バージニア州レストンの複合施設に自動運転車サービスを展開した。パートナーのBrookfieldが世界中に施設を保有していることから、Optimus Rideはその他のBrookfield開発地域にも自動運転車を配置する計画だ。Optimus Rideは、ボストン近くのUnion Pointという都市開発地域にも自動運転車サービスを提供している

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。