FacebookがParseを閉鎖したため、それに代わるものを探しているモバイルデベロッパーが多い。GoogleのFirebaseも、その候補のひとつだ。それはしっかりとしたバックエンドサービスで、アプリのデータを保存し、それをアプリ側と瞬時にシンクできる。ただし難点は、プッシュ通知をサポートしていないことだ。
Parseを使って、マーケティング目的などのためにプッシュ通知を送っていたデベロッパーは多い。でもFirebaseはこれまで一貫して、プッシュ通知のバックエンドの提供を避けてきた。そこでご紹介したいのがBatch、モバイルアプリのデベロッパーのためのプッシュ通知バックエンドだ。
Batchでは、ユーザーベースを分割してプッシュ通知のデリバリを最適化できる。A/Bテストやアナリティクスのツールもあるので、プッシュ通知の長期的な効果を調べることもできる。
BatchにはParseからのマイグレーションツールがあり、Parseのデータをそのままインポートできる。BatchをFirebaseに統合する詳しいやり方も説明されているから、Parseのオルターナティブ(代替品)として利用できる。
欠点は、ParseからFirebase + Batchに移行するとプラットホームへの依存性が生じてしまうこと。それでまずい場合は、別のものを探そう。
でも、これまでParseを使っていて開発とメンテをこのまま続けたい人は、そのための方法を見つけなければならない。バックエンドを自作して、DigitalOceanなどの上でクラウドとして動かす方法もある。別のサービスへ移行してもよい。あるいは、あなたの場合運良く、FirebaseとBatchの組み合わせが使えるかもしれない。