Pebbleは、同社ハードウェアの第二弾、Pebble Timeの資金獲得のために、再びクラウドファンディングサイトのKickstarterに戻った。彼らはふつうに製品発表をして多少の予約期間を設けるか、一般販売することもできたはずだが、キャンペーンは7万8741人の支援者からKickstarter史上最高の2000万ドル以上(正確には2033万8986ドル)を集め、実際の商品以上に話題を呼んだ。
キャンペーンが終わればPebble Timeも製品として独り立ちしなくてはならないが、PebbleがKickstarterを使ったおかげで、われわれはこの発売キャンペーンがどれだけの確定予約注文を集めたかを正確に知ることができる。
7万8740人がプロジェクトを支持したと書いたが、これは必ずしも予約総数とは一致しない。支援報酬には様々なバリエーションがあるためだ。その違いを考慮したPebble Time(TimeおよびTime Steel両方を含む)の予約台数がこれだ。
- 95,906
うち、Pebble Timeが:
- 58,966
そして、Pebble Time Steelが:
- 36,940
Pebbleは、初期支援者に約束した出荷目標をまもるために、今年の5月までに4万8690個のPebble Timeを出荷しなければならない。さらに高価なPebble Time Steelを予約した人々に、7月までに2万9997台を送らなくてはならない。
比較のために見てみると、初代Pebbleキャンペーンは全支援レベルを合わせて8万5419台の予約注文を受けた(プロトタイプ機100台を除く)。つまり、初代キャンペーンは今回に比べて手にした金額は65.8%少なかったが、予約台数では11.6%しか少なくなかったことになる。
新しいPebble Timeの方が開始価格が高く、キャンペーン中にPebble Time Steelがオプションとして加わったことにより、全体の平均販売価格はさらに上がった。しかし、最終的にPebble Timeのキャンペーンは、実際の製品に対する需要は、初代Pebbleウォッチと比べてさほど増えてはいなかったことを示している(ただし、支援者を募る期間はPebbleの方がPebble Timeよりも6日間長かった)。
Pebble Timesのキャンペーン中にApple Watchのイベントが行われ、支援者が急増したことを踏まえると、キャンペーン終了後のPebble Timeの売れ行きを予測することは難しい。しかし、消費者のウエアラブルに対する欲求がここ数年で著しく増加したことを示す明確な証拠を求める人々にとって、Apple Watchの発売が注目の元であることに変わりはない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)