昨年秋にPhotobucketがサイトのデザインとユーザー体験を改訂し、アップロード機能やソーシャル機能を改善したのは、ライバルに比ベて写真の共有とストレージサイトとして衰えてきた人気を取り戻すためだった。
設立10年、今年5月には567万ドルの資金調達を行った同社は、サービスの全機能をスマートフォンユーザーへの拡大すべく、モバイルアプリを公開する。写真の撮影とシェアが人々のデバイスとサービスとに分散していることを認識したPhotobucketは、統一されたエコシステムを構築することによって、ユーザーが同サービスに乗り換え(再乗り換え?)するインセンティブを与えようとしている。
「Photobucketにはオープンでスケール性の高いプラットフォームであるという歴史があり、われわれはそれを基盤としたかった。2つの問題に取り組んだ。写真が複数の端末とサービスとプラットフォームに散逸していること。バックアップが難しすぎて写真を失くす人たちがいること」とPhotobucketのマーケティング責任者、Dovid Tonerは言った。
Photobucketは、先月モバイルウェブサイトを改訂した。現在ここはネイティブアプリへの入口の役目を果たしており、アプリを使うと写真のバックアップ、編集、整理、およびシェアが行える。アプリは手軽な整理ツールとしての役割を果たすが、大がかりな整理はやはりウェブサイトで行いたい。
今後数週間のうちに、Photobucketは次の開発フェーズを公開する。イベントに応じた写真アップロードのためのソーシャルハブで、InstagramやFacebook、Google+などさまざまなサービスを使っている人々のためのものだ。具体的内容については多くを語らなかったが、その狙いは、自分たちのアップロード習慣を変えることなく、互いの写真を発見できるようにすることだ。
Photobucketの米国月間ユニーク数は、10月に2085万人で、9月の2020万人、4月の1650万人から増えている。しかし、Flickr、Instagram、Pinterest、Shutterflyなどの先行するライバルたちと比べると、まだまだ道は遠い。SimilarWebによると、これらのサイトの中で、今年4月から9月にかけて直帰率が最大だったのがPhotobucketだった ― 検索によるトラフィックが悪かったためだろう。
訪問当たりのページビューも、ShutterflyとFlickrより少ない(Instagramもそうだが、おそらくスクロール式フィードはクリックを多く必要としないため)。訪問当たりの平均滞在時間でも、ShutterflyとInstagramの方がPhotobucketより長い。
[画像提供:Flickr / Pedro Ribeiro Simões]
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(翻訳:Nob Takahashi)