ピアノを1台用意する。上方にプロジェクターをセットする。Guitar Hero風に次々と音階が表示されるインターフェースを作り、ピアノの前面と鍵盤に投影する。さて何が出来るだろう?
未来のピアノ教師だ。あるいは少なくとも、怒鳴りつけたり、サッカーを続けていればよかったと思わせたりしないピアノの先生だ。
今日(米国時間10/2)NewScientistのビデオに取り上げらている “Projected Instrumented Augmentation System”[投影式楽器拡張システム]は、ドイツのウルム大学のチームによるプロジェクトだ。上記の投影システムに加え、演奏状態を検出するしくみを使うことによって、このシステムは押し間違えたキーを光らせたり、曲の音階を奏者のペースに合わせて表示することができる。
わかってる、わかってる。これは〈実際に〉ピアノの弾き方を教えてくれるわけではないかもしれない 。もちろん楽譜の読み方も教えてくれない。しかし、気持ちよく鍵盤を叩き、ピアノ演奏に必要なあの数多くの無茶な手の動きを習うのには役立つだろう。そしてこれに合わせて演奏することは、きっとかなり素晴らしい体験に違いない。
ピアノ演奏をゲーム化したのはもちろんこれが初めてではない。Konami(Keyboard Mania)やHarmonix(Rock Band 3)、ある意味ではSmule(iPad用のMagic Piano)等がそれぞれのやり方でこのコンセプトに取り組んでいる。しかし、〈ピアノと直接マッシュアップした〉のを見るのはこれが初めだ。とにかく、すごい。
MIDIキーボードを持っていて、これと似たようなもの(クレイジーなプロジェクションはないが)を探している人は、Synthesiaをチェックされたい。
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(翻訳:Nob Takahashi)