既存顧客はどれくらい?市場規模はどんなもの?他に誰が投資したの?あなたはターゲットユーザー?これらは、すべての投資家があなたに質問してくるものだ、だから正しい答えを準備してそれを暗唱しておこう。Pitchbot.vcがその練習を手伝ってくれる。
Pitchbotはエンジェル、インキュベーター、シードファンド、あるいはVCとのミーティングをシミュレートする。ボットから出される製品、チーム、成長そしてバリューに関する質問に対して、あなたは複数の選択肢の中から答を選んで、投資家への印象付けを行おうと試みる。もしあなたの回答が、素晴らしいスタートアップの立ち上げの証になったなら、モックアップのファンド条件規定書を獲得することができる。見当違いの口先起業家だとみなされた場合には、ドアが閉ざされる。
Pitchbotはとても楽しいが、それだけではなく、非常に教育的でもある。なぜならこれは、SequoiaやY Combinatorのような20のトップ投資家のブログと、彼らが創業者に何を質問しているのか、そして彼らが何を探しているのか、という情報に基いているからだ。あなたはエンジェルたちがどれほど他に誰が投資しているかを気にしていることを知ることができる、何故なら新しいスタートアップの場合、判断材料がとても少ないからだ。一方後期段階のVCは、あなたの会社が数百万ドルのエグジットに着実に向かっていること、お手軽な身売り(acqui-hire:人材ごと会社を買ってもらい被雇用者になること)をしないことなどを確認したがる。
「私は何百回もピッチを行い、またピッチを受けてきました」と語るのは、Pitchbotを作ったエンジェル投資家で、GigsterのCEO Roger Dickeyだ。そうしたインタビューはかなり予測可能であることが判明したので、起業家たちは共通した質問に対して準備を行うことによって、大きな成果を得ることが可能になるのだ。
Dickeyは、彼自身のスタートアップGigsterができることを披露しながら、スタートアップコミュニティを助けるツールを作った。Gigsterは、アイデアを持つひとののアプリを概念化し、デザインし、コード化するサービスを有償で提供している。彼は、誰でも便利なアプリを作成できることをデモするために、Pitchbotの作成をGigsterに委託したのだ。Gigsterのフルサービス開発ショップは、シリーズAのラウンドにおいて、名門投資家であるアンドリーセン・ホロウィッツから1000万ドルを調達している。つまり明らかにDickeyは、何が資金を引き寄せるかを知っているのだ。
「神秘的で怖ろしく感じることが沢山ありますが、この感覚を最初に正しいものにしておかないと、自ら橋を燃やしてしまうかもしれません。これが、まずは『友好的な』ピッチを行い、次にフィードバックを用いてピッチを磨き上げ、そして実際のピッチを行うことが、共通の知恵となる理由です」とDickeyは言う。「このツールは、誰にとっても優しい投資家のようなものです」。
さて、あなたのピッチはトップVCから大きな評価を得るだろうか?それとも、振り出しに戻って出直す必要があるだろうか?Pitchbotはそれを本当にホットに、投資家のオフィスに行く前に教えてくれる。
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(翻訳:Sako)