いや、早かった! カメラテストグループのDxOMarkに「これまでテストした中で最高のスマートフォンカメラ」と評された iPhone 8 Plusの天下は短かった 。Galaxy Note 8がわずか数週間後に同点に追いつき、今度はGoogleのPixel 2が両者を打ち負かした。
完璧なビデオ性能、最高のカラーとシーンの再現性、驚くべき速さと精度のオートフォーカス、そして素晴らしいとまではいかなくても良くできた人工的な背景ボケで、Pixel 2は総合スコア98を上げて、94だった2機を抜いた。
さて、DxOMarkの人たちはエキスパートであり、私は彼らの評価を信頼している。Pixel 2が驚くべきカメラであることに疑いはない。しかし、デジタル一眼レフやゲーム、映画などの総合スコアと同じく、この大きい数字は全体の一部しか表していない(ほかの大きい数字とごく近い場合はなおのこと)。
各社のフラグシップ機で撮影した写真を見比べていくと、好みは様々にわかれる。私はAppleのポートレートモードはほかより断然いいと感じているし、難しい場面での色度ノイズも気に入っている。しかし、Pixel 2のカラー再現性はすばらしい(OLED画面で見た写真も)。そして、やはりNote 8のズーム機能は優れている。
どんな写真を撮るか? フォトグラファーとして求めるものは何か? ズームは重要か、それとも超広角レンズが必要なのか? フラッシュはよく使うか? HDRモードを活用するつもりはあるか? もしあなたにとってスマートフォンがメインカメラになるのであれば、ストレージや画面解像度や色と同じくらい、カメラの質と弱点に気を配る価値がある。
そして最後に言っておきたいこと。カメラはこれからも良くなる一方だ。上記の結果を今のミラーレス一眼と比べると、(フラグシップ携帯よりずっと安いレンズを付けたとしても)まだまだ力不足だということがわかるだろう。改善の余地はまだいくらでもある。そしてDxOMarkが言っているように、スコアが100を超えてはいけない理由などない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )