オンデマンドで造園業者や住宅修理業者を探せるサービスを運営するPlows&Mowzが、ロサンゼルスを拠点とするスタートアップ支援のScienceと匿名のエンジェル投資家から150万ドルを調達したと発表した。
Dollar Shave Clubのエグジットに成功したScienceが、次の投資先として選んだのはマーケットプレイス業界だ。
Plows&Mowzのビジネスのアイデアが生まれたきっかけは、共同創業者Wills Mahoneyの故郷であるニューヨーク州シラキュースを襲った約4年前の大吹雪だ。
Mahoneyの母親は自宅に閉じ込められ、道路に出るためには雪をかき分けて出るしかなかった。近所の人々は予備の除雪機を使って仕事に向かっていた。
故郷のシラキュースとミネアポリスでサービスを開始したPlows & Mowzは、その後ボストン、ニューヨーク、インディアナポリス、カリフォルニア州ローリーにもビジネスを拡大した。
「住宅オーナーの65%がプロの造園業者を利用したことがありません。その主な理由は、シーズンごとの契約にかかるコストが高いことが原因です」と共同創業者のAndrew Englanderは話す。「私たちのサービスでは、雪かきや芝刈りなどのサービスを提供する業者をスマートフォンを通して探すことができます。いま存在する造園業界の構造を変えることなく、シームレスに業者と住宅オーナーをマッチングさせているのです」。
シーズンごとの契約ではなくオンデマンドでサービスを提供することで、業者はこれまで獲得が難しかった顧客にもアプローチすることが可能になると共同創業者の2人は語る。
同社の料金体系は、月額料金と1回ごとの料金の2つのタイプに分けられる。
アプリでは事前にそのサービスにかかる料金を確認することが可能で、住宅オーナーと業者の両方が事前にコストを確認することができるようになっている。
「従来では業者が現場に行き、住宅の広さなどを確認したうえで見積もりを出すのが通例でした」とMahoneyは話す。「私たちのサービスでは、その見積もりプロセスは一瞬で完了します。そして業者も素早く仕事に取り掛かることができるのです」。
Plows & Mowzに業者として参加するためには、商用規模の設備、人員、そして100万ドルまで保証する賠償責任保険に加入しなければならない。
Plows & Mowzのプラットフォームでは、これまでに5万6000件のマッチングが成立している。その多くが芝刈りサービスだ。
「私たちのビジネスでは、雪かきサービスを利用した顧客が次第に芝刈りサービスも利用するようになり、そして次には落ち葉の除去サービスも利用するようになるだろうと考えてきました」とEnglanderは話している。
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