CESの記者会見でQualcommのCEO Cristiano Amonが、自動車関連やモバイル、音声アシスタント、5Gなどで同社がさまざまなパートナーシップを結んだことを発表した。そして、会見の最後に、チップ業界の焦眉のセキュリティ問題であるSpectre/Meltdownについて聞かれたAmonは、モバイルに関しては影響が小さい、と答えた。対策はすでにあるし、パフォーマンスへの重大な影響がないからだ、と。
Amonによると、モバイルには独自のエコシステムがあり、Qualcommと同社のパートナーたちは12月に最初のパッチをリリースしている。彼はモバイルのセキュリティに関する一般論としてこう述べた: “いくつかの点でモバイルのエコシステムは独特だ。ユーザーが、アプリストアからダウンロードすること。さらに加えて、AndroidとARMに関しては、一部のOEM向けには12月という早い時期にパッチをリリースしている”。
彼は、エコシステムに対して迅速に率先してソリューションをリリースしたGoogleとARMを賞賛した。“対策が早い時期からあり、正しいメモリマッピングをグローバルなエコシステムがすでに採用しているから、弊社とモバイルのエコシステムに関しては不安がない”、と彼は語った。
デスクトップやラップトップ、サーバー向けのチップを作っている界隈からは、これほどの楽観論は聞かれない。しかしモバイルのエコシステムは彼の言うとおり独特であり、ユーザーはパッチのアップデートとインストールが比較的早い。一方PCの世界では、MicrosoftがとっくにサポートをやめたバージョンのWindowsを、今でも多くのユーザーが使っている。