Raspberry Pi財団が2020年11月2日にRaspberry Pi 4を組み込んだキーボード型のデバイス「Raspberry Pi 400」を発表した。Raspberry Pi 400単体の価格が70ドル(約7300円)、マウスや電源ケーブル、HDMIケーブル、SDカードをセットにしたキットは100ドル(約1万500円)。スイッチサイエンスは、2021年以降に取り扱いを開始する予定と明らかにした。最新情報はスイッチサイエンスのウェブショップ(Raspberry Pi 400商品ページ)で更新予定。
Raspberry Pi 400は、Raspberry Pi 4をキーボードに組み込んだパーソナル・コンピューターで、ディスプレイやマウスをつぐだけで手軽に使い始められる。サイズは286×122×23mmで、スイッチサイエンスは日本語配列にも対応予定としている。OSは、Linuxベースの「Raspberry Pi OS」。
クアッドコア・64bitのプロセッサー「Broadcom BCM2711」を搭載し、無線通信や4K動画の再生に対応。インターネットや動画の閲覧、ドキュメントの作成や編集、プログラミング教育用に利用できる。
スイッチサイエンスは、日本での2021年以降の販売開始時には日本語配列キーボードや工事設計認証(技適)にも対応する予定としている。
スイッチサイエンスは、テクノロジーをより多くの人々が道具として当たり前に使える世界を目指して活動。具体的には、電子工作用の電子部品を自社で設計、製造、または国内外から調達し、販売する事業を展開している。
近年は多くの電子部品が小型化され、専門家以外には使いづらくなっている。こういった電子部品を数cm角のプリント基板に搭載したモジュールの形で提供することで、多くの人がテクノロジーを楽しめる環境を作りたいと考えている。