Microsoftが今やRed Hat Enterprise Linuxのライセンスを売っている。今日(米国時間2/17)からは、Red Hat Linux Enterprise(RHLE)をAzure Marketplaceからデプロイでき、それのサポートをMicrosoftとRed Hatの両方から受けられる。
それに加えて、Microsoftの今日の発表では、Azure MarketplaceでBitnamiのイメージを提供し、またWalmartの(そう — あのWalmartの)オープンソースのアプリケーションライフサイクル管理プラットホームOneOpsをサポートする。これまでOneOpsは、AmazonのAWSプラットホーム用のマシンイメージのみ提供していた。
一つの文の中に’Microsoft’と’Linux’の語が並んで登場するのは、一部の人たちにとってショックかもしれないが、でもMicrosoftによると、今Azure Marketplaceにあるイメージの60%以上はLinuxベースだ。
Red HatとMicrosoftはこの前パートナーシップを発表し、それが今日のリリースに結実した。だから、Azureの上でRHELの仮想マシンを動かせることは、それほど意外でもない。
既存のRHELユーザーが、そのライセンスをAzureにポートすることも可能だが、しかし今では誰もがRHELのVMをAzure上で動かせる(基本的な仮想マシンの標準料金に加えてその料金がプラスされる)し、MicrosoftとRed Hatから完全なサポートを受けられる。
Red Hatのビジネスアーキテクチャ担当シニアディレクターMike Ferrisと、MicrosoftのAzure事業マネージングディレクターCorey Sandersによると、両社はAzure上でRHELを選んだ顧客のサポートで、密接に連携している。Red HatとMicrosoftのサポート担当者が実際に一緒に座って顧客の質問に答えており、それは両社にとって、かつてなかったことだ。
FerrisとSandersは、両社のエンタープライズカスタマーベースがほぼ100%オーバーラップしていることを強調する。Microsoftはとくにハイブリッドクラウドのデプロイに力を入れているから、そういう顧客たちがオンプレミスとクラウドで同じオペレーティングシステムを使えるようにするのも、今や当然のことだ。
Sandersは今日の発表声明でこう述べている: “パートナーシップを発表した11月以来、これまでのRed Hatへの投資の成果をAzureにも持ち込みたいという顧客の要望が増えた。Azureは、パブリッククラウドのエンタープライズ級のサポートを提供しており、Red HatとMicrosoftのサポートエンジニアが文字通り一部屋に同席して、完全に統合化されたサポート体験を提供していける”。
RHEL 6.7と7.2のイメージがAzureの全リージョンで利用できる。例外は、中国と、Azureの合衆国政府プラットホームだ。
Red Hatとのパートナーシップの深化が今日の発表のハイライトだが、Bitnamiイメージの最初の集合の認定も、Azureの顧客に大きな柔軟性を与える。Microsoftによると、Azure MarketplaceでサポートするBitnamiイメージは今後数か月でさらに増えるそうだ。