Rovio、Angry Birds Star Warsの続編(前編?)を月曜日にリリース予定

Rovioがアナウンスしたところによると、新しいゲームが月曜日にアナウンスされるのだそうだ。現在リリースされているAngry Birds Star Warsの続編ということになるようだ。アナウンスと一緒に公開された画像には、レースギアを身につけた若いアナキン・スカイウォーカーのような「バード」(鳥)が描かれている。もちろんこれは1999年に公開された「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」のイメージだ。Rovioは最近、玩具メーカーのHasbroと広範なライセンス契約を結んだ旨をアナウンスしており、Angry Birds Star Wars関連のゲームやグッズ、さらに年内にAngry Birds Goというレーシングゲームをリリースすると言っていた。このような情報から、またAngry Birds Star Wars系のゲームが登場することを予測していた人も多いことだろう。

Angry Birdsシリーズは、既に飽和状態にあるとも言えそうだが、その中に更に新たなシリーズを投入するということに、驚きを感じるという人はほとんどいないことだろう。飽きられているのではないかという不安の声の中、これまでもAngry Birds SpaceやBad Piggiesなどといった、同じシリーズのゲームをリリースし続けてきている。

「Angry Birds」は、社名と勘違いされてしまうほどのブランドとなっており、Rovioはそういうイメージから脱却しようという動きを見せることもある。しかし、少なくとも現状では「Rovio = Angry Birds」というイメージが、すっかり定着した感もある。

プロダクト拡大の一環として、2012年7月には、創業後3年ほどもしてから初の非Angry Birds系ゲームで物理法則をベースにしたAmazin Alexというゲームをリリースしてもいる。リリース後は、App Storeのチャートで首位に輝くこともあった。これにより「一発屋」イメージを卒業したとも言われた。しかしこのAlexは、Angry Birdsファミリーほどの、持続的人気を獲得することはできなかった。秋の段階では有料人気ゲームジャンルでは73位となり、人気アプリケーション分野でも42位となっていた(米国内App Storeでの状況)。AppDataによれば現在では有料ゲーム部門で250位となっており、Distimoのデータでは205位ということになっている。さらにAppDataは、米国内有料アプリケーション全体のランキングでは400位にも入っておらず、無料版もいずれのランキングにても名前を見つけることができないという状況になっていると記している。

今年の3月にも、RovioはDreamworksの映画とタイアップしたThe Croodsというゲームをリリースしている。しかしDistimoおよびAppDataの双方で、人気上昇中アプリケーションの369位に入ることはあったものの、アメリカ国内におけるiOSアプリケーションとして、有料版無料版のランキングで上位400位に入ることはなかった。

いろいろあった中、RovioはAngry Birds以外に手を広げる手段として、「Rovio Stars」という名前でサードパーティー製のタイトルを取り扱っていくことにしたとアナウンスしている。さまざまなタイトルを扱うことにより、Angry Birdsオンリーのイメージを払拭して、統合的ブランドとしての地位を獲得したいという狙いがあるのだろう。

ここ数年のうちに、Rovioの「ゲーム」以外からの収入も増え(昨年段階で30%だったのが、今年4月には45%となっている)てはいるが、しかしそれでもゲームからの収入が半分以上(55%)となっている。Rovioはおもちゃ、ゲーム、そして清涼飲料などの売り上げを増やすため、さらにAngry Birdsシリーズを出し続ける、ないしは現在の人気を維持しなければならないという状況に追い込まれているという見方もある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)