SaaS株が急反発から押し戻される

「SAAS(サーズ)」という略称で呼ばれることの多い、サービスとしてソフトウェアを提供する近代的ソフトウェア企業は、株式市場で厳しい1日を過ごした。この種の会社を追跡するBessemer’s cloud indexは、通常取引時間に4.49%下落した。

この暴落によって、最近の急反発でソフトウェア業界が獲得した利益の一部が消滅した。その反発は高価値をつけられている一連の企業の株価が新型コロナウイルス(COVID-19)による経済低迷の懸念から急落した直後に起きたものだ。一時期SaaSおよびクラウド企業の価値は2020年最高値から38%近く下落した。

しかしこうした損失は大部分が一時的なものだといわれている。SaaS株とクラウド株の急激な反発によって、史上最高値(2020年に入って記録)からの下落を4月20日午後には10%程度まで戻した。しかし4月21日に、クラウドインデックスは4%以上下がった。この結果SaaS株とクラウド株は弱気市場と調整の間に位置づけられている。

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今日の取引が会社に与えた影響はさまざまだ。Atlassian(アトラシアン)は2.9%、Dropbox(ドロップボックス)は3.3%、Zuora(ズオラ)は5.99%それぞれ値を下げ、Slackは9.54%の急落だった。

しかし、離脱率の懸念や市場感情の変化にも関わらず、SaaS企業は依然として伝統的企業と比べて高価値をつけられている。どのくらい高いのか? Bessemerのウェブサイトによると、同社がインデックスで追跡している企業の売上マルチプル(企業価値/売上)は12.9だ。

EBITDAではなく売上マルチプルを基準に取引されているのはSaaS企業にとってありがたいことだ。優に10を超える数値を持てるのは幸運だ。今のところ長持ちしそうだ。今日の暴落に関わらず、投資家はSaaS株への思い入れをまだなくしていない。

他のインデックスの下げ幅はSaaSと比べると比較的緩やかで、ダウ平均株価は2.67%安、S&P 500は3.07%安、ナスダック総合指数は3.48%安だった。

画像クレジット:getty images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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