Salesforce、好調な第3四半期で年末に向けて視界良好

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第2四半期の低調を受け、多くの目が年末に向けられる中、Salesforceは早くもウォール街に向けて好調さを再度アピールした。

今日(米国時間11/17)の第3四半期決算で、同社はアナリスト予測をことごとく上回った。Salesforceの1株当たり利益は24セント、売上は21.4億ドルだった。ウォール街予測はそれぞれ24セントと21.2億ドルだった。株価はその日既に2%上がっていたが、決算発表後さらに6%跳ね上がった。

前四半期にガイダンスをわずかにアナリスト予測を下回って株価を下げた同社にとって、これは嬉しい復活だ。それでも同社は、年末に向けて様々なライバルを越える完璧なツール群を提供できることを示さなくてはならない。

Salesforceは、成長の起爆剤として新規ビジネスの開拓あるいは買収が必要な場面に立たされ続けてきた。決算報告のガイダンスで同社は、年間売上予測を5000万ドル上方修正した。

成長への取り組みの一環として、既に同社は買収浸りだ。今年はDemandwareを28億ドルで、Quipを7.5億ドル millionでそれぞれ買収し、LindedInにも200億ドル以上を注ぎ込もうとしたが、Microsoftに必然的に敗れた。それでもSalesforceは、世界最大級の顧客獲得チャネルを買収したMicrosoftに戦いを挑むことを諦めていない。

第3四半期の成績表は以下の通り:

  • 売上 21.4億ドル、対前年比25%増(アナリスト予測は21.2億ドル)
  • Q4売上ガイダンス:22.67~22.77億ドル(アナリスト予測は22.4億ドル)
  • 会計2018年度ガイダンス:101.0~101.5億ドル

Salesforceの株価は総じて大きく動いていないが、昨期は香ばしくなかった。しかし今期明るい兆候を見せたことで、業界ウォッチャーは第4四半期に向けて予測を引き上げるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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