Samsungが次の旗艦機からTouchWizをやめる、という話はすでに聞いているが、正しい報道で定評のあるSamMobileの今日の記事では、最初からロードされている内製のソフトウェアの多くをGalaxy S6から外して、その代わり大量のMicrosoft製スマートフォンアプリをインストールするらしい。それが本当なら、Samsungはモバイルの戦略の方向転換をして、同社の強いところを伸ばし、弱いところを小さくするという方針で行く気のようだ。
その記事によれば、TouchWizはパフォーマンスのネックになるので外し、ある程度はLollipopのデフォルトをそのまま使う。しかしビッグニュースは、これまでプレロードされていたアプリを“すべて”削除することだ。それらは、S Voice、S Health、S Noteなどなどだ。ユーザ自身がダウンロードして使うことはできるし、そのためにもっとカラフルなデザインにした。Samsung Galaxy Apps Storeからダウンロードできるが、最初から削除不可能なアプリとして載せることはやめる。
ただし、プレインストールされたアプリがすっかりなくなる、という意味ではない。Samsung内製に代わって、OneNote、OneDrive、Office Mobile、SkypeなどMicrosoftアプリの改造版が提供される。Office MobileではOffice 365を無期限かつ無料で利用できる。Microsoftは敵方(?)Googleのプラットホームの上でもソフトウェアのモバイル化改作に成功しているから、ユーザにとってはSamsung製の、どこかの馬の骨のようなソフトウェアが提供されるよりは、ずっと嬉しいはずだ。
Microsoftにとってはこれで、Windows Phoneでは望むべくもなかった広大な客層を、近くない未来に獲得できる可能性を掴んだことになる。同社はこのところ、あらためてソフトウェアやサービスに力を入れているから、Samsung/Androidへの進出は新世代のユーザからも注目されるだろう。そして最終的には彼らをWindows Phoneに宗旨変えさせたいという野望を持っているのなら、今現在彼らがいるところ(Android上)でMicrosoftブランドをアピールしておくことが肝要だ。逆に、そのモバイルOSが将来ポシャる運命にあるのなら、今からほかのプラットホーム上のユーザたちと、将来の商機になりそうな関係を築いておくことが、なお一層重要だ。
Samsungはこれらすべてを、3月1日にバルセロナで、Mobile World Congressが始まる前に行う特別なイベントで発表する。そのとき、すべての詳細が明かされるだろう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))