友達にその人の写真を撮ってもらうことを何と呼ぶだろうか。自撮り(selfie)ではない…ポートレートでもない…これを「他撮り」(someone elsie)と呼ぼう。
Shootlrは、今日公開されたiOSとAndroidのアプリで、この素晴らしき写真の新世界を、大衆のものしようとしている。これは、友達があなたのために自撮りするよう説得するアプリだ。
しくみはこうだ。友人のSashaの写真をしばらく見ていないことを思い出したあなたは、彼女に写真をリクエストする。Sashaの電話に通知が送られ、アプリを開くとすぐにタイマーが3秒のカウントダウンを開始する。カウントダウンが終わると彼女の写真が撮られて、あなたにシェアされる。そしてもちろん、お返しのShootlrリクエストを受け取ることになるだろう。
あなたの心の中には、果たしてこれが次のInstagramやSnapchatになるのか、という疑問が渦巻いていることだろう。私は、それなりにアピールするとは感じている。友達からのオンデマンド自撮りはたしかに面白い試みだが、アプリのコンセプトにはなにかひっかかるものを感じる。特にリクエストを受ける側にとって。
「Shootlrリクエストのタイミングがよくなかったときですか?」と、Shootlrのファウンダー、Onno Spekがアプリの主要な疑問点に触れた。「通知を無視すればいいんです」。
少なくとも自分の写真を撮ることは拒否できるのだろうが、人々がこれほど自撮りすることに腐心していることを思うと、ナルキッソスの棒を取り出して美しい自分を世界にシェアすることを強要されるのは少々不気味だ。
アプリのプロモーションビデオでは、例えばランニング中に自撮りする場面が出てくる…他の人は知らないが、私は、またRunkeeper(ランニングアプリ)に何分の一インチかの差で抜かれ、汗にまみれて、安楽死したいと思っている自分の姿を最高だとは思っていない。
私が思うにこのアプリは、撮りたいときに自撮りすることと、誰かにSnapchatで自撮りを頼まれることとの、奇妙なハイブリッドと考えられる。気が利いているかって? そうかもしれないが、この会社が解決しようとしている問題が何なのか、私にはよくわからない。